菅原道真の没後1100年記念展覧会/「天神さまの美術」


 2002年が菅原道真の没後1100年目にあたることを記念した展覧会「天神さまの美術」が、7月10日(火)から8月26日(日)まで、東京国立博物館に於て開催されます。

 菅原道真は、才能豊かな文人政治家として活躍し、無実の罪で非業の死を遂げた平安時代の人。実際に菅公が愛用していた遺品の数々や、これまで門外不出であったご神体、公開されることのなかった神宝類等、今回に限って出展されているものや海外からの初の里帰り作品も出展されます。「天神さま」として今日も広く庶民に愛され続けている菅原道真の、その人と、天神信仰に関わる美術工芸品約250点が一堂に会する大規模な展覧会となります。

 展覧会は(1章)道真公の遺品と生涯、(2章)天神縁起の諸相(3章)天神の姿(4章)天満宮の遺宝(5章)祭礼と芸能の5部構成。今日、道真が「天神さま」と崇められ、学問の神として広く親しまれ受験生の守り神になっているのはどうしてなのか、道真とはどのような才能に恵まれた人物だったのか等が理解でき、その生涯をたどることができます。
主催者側のことば

●日本放送協会事業局長 平山武之氏

「今までに公開されたことのないような貴重な美術品や工芸品、また海外からの里帰りの絵巻など、初めて公開されるものも多いので、1人でも多くの方に見てほしい。平安時代の美術といってもあまり馴染はないかもしれないが、絵巻に描かれている雷神などのおどろおどろした場面など本物を見るという良い機会であろうと思う。
 NHKとしてもテレビ、ラジオを通じての広報に努め、番組にも取り上げたい。」

●東京国立博物館 副館長 西岡康宏氏

 「『天神さま』は正月をはじめ、受験シーズンには数多くの参拝者が訪れるなど、日常生活にかなりしっかりと根づいているが、それに関る美術展となると存外行われてこなかったようだ。北野天満宮や道明寺天満宮、或いは太宰府天満宮のような大きな社では、各々宝物館などでゆかりのある作品を紹介しているが、全国の天満宮の所蔵作品を挙って一堂に集めて一つの大がかりな展覧会を開くことは今回が初めてとなる。様々なジャンルが揃う、これまでに開催されたことのない内容なので、広く衆目を集めたい。」

●東京新聞事業局長 山城輝幸氏

 「出展作品約250点はいずれも素晴らしく貴重なものであると自負しているので、実際に足を運んでご覧いただいた方には、必ずや満足してお帰りいただけるものと信じている。1人でも多くの方に足を運んで欲しい。」

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