―開催にあたって―/「村上康成 絵本の世界展」

 絵本の中からさわやかな風が吹いてくる。 ページの中から子供たちの楽しい笑い声が聞こえてくる。 村上康成の絵本は、読者に語りかけ行動に駆り立てる力を秘めています。

 昭和 58年に絵本の創作を開始した村上は、これまでに、100冊以上の絵本を発表、現在最も注目を集める絵本作家の一人です。
 山奥で生まれた一匹のヤマメの一生を描き、数々の賞を受賞した代表作 「ヤマメのピンクシリーズ」 は、自然派アーティスト村上康成の体験が作品に息づく傑作です。子どもから大人まで年齢をこえて多くの人々に親しまれています。
 中川ひろたかとのコンビによる 「ピーマン村の絵本たちシリーズ」は、幼稚園、保育園で人気のシリーズです。子どもの心理を的確に捕らえた中川のテクスト(文)と、村上のイラストレーションのテクニックが見事に融合したこのシリーズは、既刊 12冊を数えるロングセラーになっています。

 本展は、「ヤマメのピンクシリーズ」 「ピーマン村の絵本たちシリーズ」をはじめ代表作19作品、原画200点を展観する、村上康成の創作活動の集大成となる初の本格的な展覧会です。

■会 期:平成13年7月7日(土)〜9月9日(日)
■開館時間:午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
■会 場:世田谷文学館 企画展示室
■主 催:世田谷文学館(世田谷区南烏山1−10−10)
■後 援:絵本学会・世田谷区教育委員会
■観覧料:一般 300円(240円) 高校・大学生 200円(160円)
       小・中学生 100円(80円) 65歳以上150円(120円)
 *( )内は20名以上の団体料金・障害者割引あり
■問合せ:TEL.03−5374−9111

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