知る人ぞ知る 手焼きのおかき 「天狗手焼 宇治園」


 昔ながらの店構え。木枠のケースにたくさんのおかきやあられ、せんべいが並びます。その数、他店に卸しているものを含めて 30種類。

 渋谷区富ヶ谷の 「天狗手焼 宇治園」 は創業 40年の手焼きのおかきの店。木村敏雄さんは、本当においしいおかきを作りたいという一途な気持ちで開業した先代の遺志を継いだ 2代目店主。息子である木村さんにもお店を継ぐことを求められず、特に教育されることもなかったので日頃の父親から “技を盗んで” 今日に至っていると話します。

贈り物に最適な
2,000円の詰合せ
 
 店の奥の仕事場には年季が入った杵と臼が。
 「臼には立派な石が使われています。 他の道具も今では職人さんがいなかったり、部品がなかったりするものが多く、手入れにも気を使います。おもちを搗いてもすぐにおかきに使えるわけではありません。 ちょうどよい状態に乾燥させるのに、最低でも一週間かかります。 おかきの種類に合わせて貯蔵室にねかせた後にカットされます。 海苔は生海苔を仕入れておかきの大きさや味に合った状態に温度・湿度を調整します。 昨今の海苔の不作時にも品質も価格も変えないでやってきました。」

 朝は 2〜3時に起きておかきを焼き、ひとつひとつ海苔を巻いたり包装したり。 作業はすべて奥さんと二人でするそうです。
 これまでにも何度かテレビで紹介されているだけでなく、ドラマの舞台になったり、小道具として使われたりなどで 「宇治園」 の味のファンになって定期的に買いに訪れている俳優さんも多いようです。

 自家製のよさは?と訊ねますと、
 「手づくりの良さは何よりも材料から出来上がりまで全ての行程を目で確かめていること。また基本的な材料はしょう油ともち米、海苔だけです。みりんや化学調味料、着色料など一切入れていません。」

数々の賞を受賞している店主いちおしの
「浮舟」ほか人気商品

 確かに、数々あるおかきを眺めていると、形だけでなく、色つややその表情もさまざまで同じ材料でできているとは思えません。おすすめの浮舟 (しょうゆ味揚げおかき) とえび入り揚げおかきを試食させていただきましたが、しょうゆが香ばしく、お米の味もじんわり感じられて量販店のものとははっきりと違うのがわかります。
 それでいて価格は良心的。デパートなどに置かれている一流どころの商品と比べても、 この味でこのお値段は絶対おすすめです。
おすすめ商品

 ▼浮舟 (しょうゆ味揚げおかき)
 ▼寄竹 (えび、青海苔、海苔巻、ざらめ、ごまの5種類)
 ▼えび入り揚げおかき
 ▼おにぎり巻 (三角のかわいい海苔巻おかき)
 ▼小磯 (細身の海苔巻おかき。帝国ホテル客室)
 ▼磯鬼 (小粒の海苔巻で、唐辛子がきかせてある お酒に合う)

 ※夏場は湿りやすいので品質を落とさぬよう作る量を加減しているとのことですので、ご贈答品については早めに問い合わせてみるとよいでしょう。

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