栄光の口ーマ、ルネッサンスから現代まで
日本におけるイタリア年記念 「 オペラと美しき女性たち 」 展


 今年は 「 日本におけるイタリア年 」 です。
 「 カンターレ、マンジャーレ、アモーレ ( 歌って、食べて、恋をして ) 」 という言葉に象徴されるように、イタリア人は人生のあらゆる面において、生きる喜びを享受するといわれています。こうしたイタリアの文化や芸術が大きく花開いた中世・ルネッサンス期の人々の生活は絵画に描かれ、これまで様々な機会に紹介されています。
 また、ルネッサンス期は同時に女性たちの自我が目覚め、活躍し始める時代でもありました。
 そういった魅力的な女性たちの姿は、オペラの作品の中でも生き生きと描かれ、表現されています。しかしそのことは意外と知られておりません。オペラは音楽としての芸術性だけでなく、その舞台装置、小道具、衣裳なども、往時の人々の生活ぶりを語り継ぐ、視覚的にも優れた総合芸術性としても、ヨーロッパをはじめ世界中の人々から愛されています。

 そこでこの度、 「 日本におけるイタリア年 」 の記念事業の一環として標記の展覧会を 9月 26日〜10月 8日、松屋銀座 8階にて開催することになりました。

 本展ではそうした点に着目し、イタリアにおいてミラノ・スカラ座と並ぶ 2大オペラ劇場である 『 ローマ歌劇場 』 【 註 】 の全面的な協力を得て、未だ知られていない貴重なルネッサンス期の歴史資料やデザイン画、衣装、当時の職人の手による道具類などを展示し 『 オペラ 』 を切り口に、麗しの街・ローマと中世からルネッサンス期の宮廷生活、そして歴史を華やかに彩った女性たちの姿を、劇場の演出を取り入れながら立体的に紹介してまいります。

【註】 『 ローマ歌劇場 』 ( Teatro dell'Opera de Roma )
 19世紀までローマにあった数々のオペラ劇場のうち、現在なおオペラ劇場として残る唯一のもの。 1880年、ドメニコ・コスタンツィによって創設され、ロッシーニの 「 セミラーミデ 」 で開場した。有名なプッチーニの 「トスカ」 は 1900年 1月 14日にこの劇場で世界初演が行われた。その後、1928年に名を王立オペラ劇場と改め、第二次世界大戦中も休まず上演を続けたが、戦後イタリア王制の廃止にともなって現名に変わった。現在もなお豊富なレパートリーと高い水準を保ち、イタリアではミラノ・スカラ座と並ぶ二大劇場の一つである。   

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