皆さんこんにちは!!加藤健一です。
カトケンワールド2001年秋のスペシャルステージ、『すべて世は事も無し』
の紹介をさせていただきます。
この芝居の作者は、「エデンの東」 や「南太平洋」
のシナリオを手掛けたことで知られる、ブロードウェイのヒットメーカー“ポール・オズボーン”です。
物語は65才〜72才の四人姉妹を中心に、3人の夫、40才の息子、39才になる息子の婚約者という9人の登場人物で進行していきます。
老人といわれる年令になっても、青春時代と何ら変わらぬ悩みを抱えて生きる迷子の大人たち。そして、そんな大人たちに翻弄される息子と婚約者。
静かな時の流れの中で、ごく日常的な会話が交わされているだけなのに、見ているうちに何とも言えないおかしさと哀しさが波紋のようにゆっくりと広がってゆき、次第にその日常的な何でもない会話の一言が爆笑を生み、涙を誘う。まさに名作中の名作といえる作品だと思います。
この名作を成功させるためには、出演者9名の、絶妙なアンサンブルとしっかりとした演技力が絶対的に要求されます。そして、子どものように揺れ動く老人たちの心の動きを生き生きと表現するためには、役の年令よりも、若い役者さんたちに老人役を演じてもらった方が良いのではないかという演出的判断から、今日のキャスティングになりました。
このキャスティングが固まったとき、私はこの舞台の成功を確信しました。
2001年、秋。演劇界の話題を独占すると思われる、この珠玉の名作にどうぞご期待ください。
あっ、それからもう一つ。 「こんなおいしい舞台を人にやらせることはない」
というプロデューサー・加藤の独断により、この
『すべて世は事も無し』 の演出は、私、加藤健一が自ら手掛けることにしました。
もちろん、出演もします。それも、おいしい役で……。
加藤健一
|