【ストーリー】
「たぬき」 と呼ばれた中学校の教師が死んだ。
かつての 中学三年C組の仲間たちは、恩師の遺志(海への散骨を実現すべく、マイクロバスをチャーターし伊豆の海へと向かった。
癌の手術を控えている女、公共事業圧縮によって会社が立ち行かなくなった経営者、「たぬき」
を目指し教師になるも果たせなかった校長、この10年というもの義父の介護に忙殺されている主婦、青春の思い出を引きずりカラオケ業を営む男など、かつての面影を残しているものの、40年の歳月は、その輝きを削り落としていた。
「たぬき」 は三年 C組の生徒たちに、英語の勉強の手助けと称してポップスソングを歌わせた。
C組の教室からは、たぬきがいれば、必ずポップスの歌声が響いていた。それは、C組の生徒たちにとっても、たぬきにとっても、一年限りの熱い日々だった。
かつての少年少女たちは、40年の時を越えて、その日に帰ろうと、夜の道を走る。たとえ、一瞬だけでもと。
そして散骨…
カリフォルニアドリーミン
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