「向ヶ丘遊園」 が閉園

 レジャー施設 「向ヶ丘遊園」 (所在地:神奈川県川崎市多摩区長尾2−8−1) が、近年の少子化やレジャーの多様化現象の影響で、平成 14年 3月 31日 (日)をもって、営業を終了することになった。

 向ヶ丘遊園は、昭和 2年 (1927年) 4月1日、小田急線開通と同時に無料 (昭和 27年有料) の遊園地としてオープン、本年で開園 75年目の長い歴史をもつ。
 園内には、1976年設置当時日本一規模の多摩川を眼下に遠く新宿新都心の高層ピル街や富士山が一望できる高 さ 50mの 「観覧車」、1992年7月設置の一周 922mを 90秒、最高速度時速 72kmで走行するジェットコースター 「ディオス」、幼稚園児から小学生対象の木製アスレチック施設 「ブースカランド」、スケート場などの、各種の遊戯施設のほか、約 1千種 2万株のぱらが咲く敷地面積約 29万2千u 「ぱら苑」 がある。昭和 38年 (1963年) から日本初となる本格的なフラワーショーを開催するなど、「花と緑の遊園地」 として知られ親しまれてきた。

 閉園後の跡地利用については、現在未定である。

<参考> 向ヶ丘遊園の沿革
1927
(昭和2)
4月 向ヶ丘遊園地開園(入園無料)
1950
(昭和25)
3月 有料娯楽機を設置
1951
(昭和26)
7月 関東の遊園地では初となる、空中ケーブルカーを架設(正門辺りから園内中央の山頂までの間)
1952
(昭和27)
4月 向ヶ丘遊園を有料遊園地として開業(大人10円、小児5円)
1958
(昭和33)
5月 ばら苑がオープン(1958年5月秩父宮妃、1959年5月高松宮妃の来園)
1963
(昭和38)
3月 正面入口に大階段が完成。日本初の本格的フラワーショー(第1回フラワーショー)を開催
※以後本年までに39回実施
1965
(昭和40)
11月 スケートリンクをプール兼用施設としてオープン
(プールの営業は昭和41年6月から)
1976
(昭和51)
9月 大観覧車を設置
1987
(昭和62)
2月 正面入口大階段横に総延長88mにもおよぶエスカレーターが竣工
1987
(昭和62)
3月 大グランドの特設エアドームで蘭・世界大博覧会開催
1988
(昭和63)
3月 遊戯機「フライングステージ」「フローラルダンス」「ワイルドグ−ス」を設置
1989
(平成元)
6月 プール施設内に「ウォータースライダー」を設置
1991
(平成3)
4月 飛行塔型の遊戯機「パルーンファンタジア」を設置
1992
(平成4)
3月 スーパーローラーコースター「ディオス」を設置
1997
(平成9)
3月 木製アスレチック施設「ブースカランド」を開業

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