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『小綬鶏の家』『パ・ドウ・シャ』 2冊出版/作家・萩原葉子さん |
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詩人萩原朔太郎の愛娘で今年82歳になる作家萩原葉子さんが、このたび2冊の本を同時出版、12月7日、池袋の西部デパート6階フロアーで、出版記念会を開いた。
一冊目、葉子さんの息子萩原朔美さんとの共著
『小綬鶏の家〜親でもなく子でもなく』 は、往復書簡形式で表現された葉子さん・朔美さん親子間の物語。
もう一冊 『パ・ドウ・ジャ』 は、ダンスを習う老女作家と飼い猫、手作りのオブジェトダンスの先生との四つどもえの恋をつづった奇想天外で幻想的な恋愛小説。文芸書としての評価も得ている。
発表会は18時30分から始まり、出版社からの挨拶後
「トーク&ダンスショウ」 が開かれた。
黒のドレスに身をつつんだ葉子さんがダンスの北山先生と踊ったのは
ブルース 「悪い女」。チャレンジ精神高い葉子さんは見事にこれをこなした。毎日自宅スタジオでの練習のたまものか、踊り終わってもケロリとしていた。
トークショウのお相手は、葉子さんが書いた
「ひとりぼっちの思春期」
という本にさし絵を描いたのが出会いでしたという、画家の田村せつ子さん。その時田村さんの持っていた手づくりのポシェットを葉子さんが気に入り、100個近い猫のポシェットを作りあげた。さらに猫を飼い始めたりもするが、本の題名
『パ・ドウ・ジャ』 はその猫の名前である。
インタビューをうける葉子さんは 「人間は枯れはててしまってはおしまい。相手があってもなくても
“ときめく” ことが大事」 などと、自身の子育てや生き方などを語り田村さんに息をあわせていた。
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