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化粧下地でより美しいべースメーキャップづくりを(資生堂) |
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本格的な冬。この時期は、外気の温度も湿度もぐんと低くなるなどの環境の変化に加えて、年末から年始にかけての忙しさと肌のお手入れ不足が重なります。そこで、なんとなく肌色がくすんで見える、ファンデーションのノリが悪い…といった悩みを抱える女性も少なくないようです。
そんな悩みを解決するには、ベースメーキャップの第一歩となる「化粧下地」の重要性をもう一度見直して見ることが大切です。ついつい見落としがちな化粧下地。実は使用するだけで、肌の見え方やファンデーションののりともちが断然違ってくるものなのです。
そこで、「化粧下地」の効果と選び方を紹介します。
「素肌を整える」化粧下地のふたつの役割
化粧下地にはどんな役割があるのでしようか。
ひとつは「素肌の状態をきちんと整える」という保湿によるスキンケアとしての役割です。うるおいを与え、素肌の水分蒸散を防いだり、肌表面をなめらかに整え素肌をより美しい状態に導きまます。
そして、もうひとつは、「素肌のマイナス点を補う」メーキャップとしての役割。毛穴や小ジワ、きめという肌の凸凹をなめらかに整えることで、さらに美しい素肌の状態を作り出してくれます。
また、最近では、シミ、ソバカス、くすみ、頬の赤みなどの色ムラをカバーし肌色を均一に見せる効果のあるものから、肌の質感を変えてくれるものまで、さまざまなメーキャップ効果のある下地が登場しています。
質感を変えてくれるタイプのなかには、肌に自然な立体感を演出するもの、血色を生み出す効果のあるもの、肌をふんわりと見せてくれるもの、パールを効かせ、つやを与えるものなど、ファンデーションの仕上がりに応じた種類があります。
「素肌」と「ファンデーション」をつなぐ化粧下地のはたらき
もう一方で、化粧下地は素肌にファンデーションを均一にのせるための「橋渡し」としてのはたらきを担っています。ここ数年発売されたファンデーションは、女性のニーズに応えるよう、高機能粉末を配合したものが増えています。きめを細かく見せる粉末、くすみをカバーする粉末、肌を立体的に見せる粉末など。しかし、このような粉末の機能は、肌の上にファンデーションがムラなく均一にのった時にはじめて最大限に発揮されるものです。ムラなく薄く均一に肌にファンデーションをのせる「橋渡し」としての化粧下地の存在があってこそ、ベースメーキャップの美しい仕上がりを実感していただくことができるといえるでしよう。
そして、このように美しい仕上がりを左右するだけでなく、ファンデーションのもちをよくしてくれるはたらきもあります。化粧下地の配合粉末により、素肌から分泌される余分な皮脂をキャッチして、脂浮きや色ぐすみを防ぎます。また、ファンデーションと肌をぴったりと密着させることにより、粉浮き・粉よれも防止して、化粧くずれを防いでくれます。さらに素肌のうるおいを守ることで、乾燥による粉浮きも防ぎます。
化粧下地を上手に使いこなすことで、美しい素肌に近い質感をつくり、シミやソバカスや、色ムラ、肌の凹凸など欠点をカバーする。こういったちよっとした手間が、ファンデーションの厚塗りを防ぎ、より素肌感のある美しい仕上がりを実現するのです。
求める機能性と仕上がりの感触でタイブをセレクト
化粧下地にはいくつかの種類があります。たくさんあって、何を選んだらいいかよくわからない、という人もいるようです。そんな時は、次に挙げるふたつの項目を基準に選んでみることをおすすめします。
ひとつは化粧下地に対してどんな機能を最優先に求めるかということ。ファンデーションだけでの仕上がりで感じる不満の点、最近気になりだした素肌の悩み、いつもの生活環境(肌環境)、これらの点を考え直した時に、おのずと自分が化粧下地に求める機能が絞られるでしよう。
そして、もうひとつはファンデーションでどんな肌に仕上げたいのか、という点。塗った直後だけでなく、時間がたってからのことも考慮に入れて考えることが大切です。肌の質感はマットとつや、どちらの仕上がりを好むのか、手触りは、しっとり吸い付くような感触がいいのか。それがクリアになった時に、化粧下地に求める要素が絞られてくるというわけです。
季節変化や肌の変化に合わせて使い分けることも大切
肌の状態は、季節や体調によってさまざまに変化するものです。夏は皮脂が気になるけれど、冬は乾燥が激しいなんてことも。また、同じ顔の中でも顔の中心部のTゾーンは脂っぽいのに頬からあごにかけてのUゾーンは乾燥でカサカサしているということもあります。このような時は、例えばしっとり・さっぱりというふたつのタイブを用意していると便利です。季節や肌のコンディションによってふたつを使い分けたり、また、皮脂や乾燥の状態で部分的に使い分けたりすると、より化粧下地の効果がアップします。
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