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顧客に合わせたハードとソフト“持ち主別パソコン”登場
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東芝は今年から、パソコンの生産体制をこれまでの大量画一生産から、ビジネスマンや高齢者、子供など顧客に合わせてハードやソフトを変えたパソコンを開発する多品種少量生産に切り替えることになった。
パソコンの国内での世帯普及率が50%を超え、生活の必需品として欠かせぬものとなりつつあるため、使いやすさを優先した“パソコンの個性化”を始める。ワンタッチでメールが送れたり、会社員向けには持ち運ぴやすくしたり、また、パソコンと携帯電話、テレビなど映像機器との一体化も進める。
「企業別、セクション別など、パソコンのカスタマイズ化はこれまでもありましたが、これを一般家庭にも広げようということです」(同社広報部)
この背景の、ひとつにはパソコン事業の収益の急速な悪化がある。これまではデスクトップやノート型など形の違いはあるものの、基本ソフトはおおかた「ウィンドウズ」を搭載するなど主な機能や操作方法は同じだった。このため中国などで製造された安価な製品との違いも少なく、低価格競争に対応できないでいた。
もうひとつは、“個性”が必要とされる時代の要請。
パソコンが個性化時代に入ったことは、現代が個性化という大きな変革を求める歴史的に大きなうねりの中にあることを意味する。
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