府中美術館 平成13年度展覧会
「所蔵品による 描かれた四季」開催にあたって


 春、夏、秋、冬 − 日本が四季の変化にとんでいることを、私たちは日頃どれだけ意識することがあるでしょうか。
 四季は、私たちの日常に彩りを添えてくれます。季節の味わいを分かち合う楽しさは、昔も今もかわりありません。
 また、時候に応じたあいさつや俳諧の季語、折々の行事にまつわる行為などの豊かさにみられるように、日本では季節に対する繊細な感性が、長年にわたって培われてきました。
 生活様式の文化につれて、なかにはすたれてしまった言葉や行事もありますが、四季と親密であろうとする精神は、現代に生きる私たちにも受け継がれています。むしろ、季節感がうすらいでいく今だからこそ、より敏感であることが求められるのかもしれません。

 本展覧会では「四季」をテーマに、所蔵品より絵画や版画など約80点をえらびました。
 誰しもが共感できるもの、あるいはごく私的な感情をこめたものと、作者がそれそ゜れの視点で切りとり、描きとめたさまざまな情景は、日付けだけでは計れない時間の流れがあることを教えてくれます。
 春−やがて始まる新しい一年に思いをはせて、ゆったりと季節を感じてください。

■問い合わせ=府中市美術館 TEL..042-336-3371(代)
  

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