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絵画が語る風景、レンズが見た風景
向井潤吉生誕100年記念「向井潤吉の絵画と写真展」
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戦後の復興期から高度経済成長、経済大国と発展を続けた日本の国土で、その姿を次々と消していった茅茸き屋根の民家。
向井潤吉(1901〜1995)は、戦後40年以上にわたって、全国各地を巡り歩き、それぞれの土地の光と風を身に受けながら、民家と、そこに広がる自然の風景を描き、写真で記録し続けた。
世田谷美術館(世田谷区砧公園2−1)では、この3月9日(土)〜5月12日、同館が所蔵する、向井潤吉の民家をモティ−フとした油彩作品、素描作品あわせて約120点、そして向井潤吉が、作品を制作しつつ撮影を重ねた、民家や風景をモティーフとした写真約70点を一堂にした「向井潤吉の絵画と写真展」を開催する。
向井潤吉が撮影した写真は、遺族の協力を得て、このたび初めて公開される。今回展示される写真は、およそ40,000枚と数えられる中の一部。
この展覧会では、向井潤吉の創作作品の絵画表現が放つ鮮烈で清々しい魅力と、絵画と写真を比較し向井潤吉が独自に持ち得た個人的で独特な感覚や想いというものが鑑賞できる。
遅れる春の丘より【長野県北安雲郡白馬村北条】
昭和61年(1986年)
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