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往年の名作、歌舞伎ミュージカル『雲にのった阿国』
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劇団鳥獣戯画では、この4月24日〜29日、巫女踊りで人気を博し一世を風靡したものの大水によってすべてを失い、戦乱のさなかを彷徨い再び一座をもつという波瀾に満ちた人生を送った「阿国」の姿を辿る歌舞伎ミュージカル『雲にのった阿国』を、本多劇場にて上演します。
孤児だった阿国が掴んだ芸とは一体なんだったのか。往年の名作、『雲にのった阿国』に乞うご期待!
【制作意図】
劇団鳥獣戯画は1975年に創立し、本年で27年目を迎える。当初、言語ではなく肉
体をイメージで見せる表現を目的に設立された。
その後、能や歌舞伎のかつての粗野でダイナミックな表現を目指し古典ではなくその時代の日本人の持つ感性、パワーそしてエンタテイメントを目指した。
それが「歌舞伎ミュージカル」の始まりだった。
「雲にのった阿国』はそのコンセ¥プトにより制作されたGIGAの表現の原点とも言うべき作品なのです。
現代、絶不況の中、日本人は生きるよりどころを失い、右往左往している。歌舞伎の創始者といわれる出雲の阿国は、時代の変化と混乱の中で翻弄され続けたことは想像にかたくない。しかし、その創出した歌舞伎は、若衆歌舞伎、野郎歌舞伎などと姿を変えながらも現代に生きている。およそ400年の歳月を経ながらも現代に息づいているのである。
そんな一女芸人の姿を辿ることで、日本人の芸人の心を見つめてみたい。
【出雲の阿国…って!】
生没年不詳。一般に歌舞伎の始祖とされている女優。通説によると島根県松江の鍛冶職中村三右衛門の娘で、出雲大社の巫女であった。
慶長(1596−1615)の頃京都に出て大社修繕の勧進と称して芸能を演じた。
はじめは「ややこ踊」 「念仏踊」などをおこなっていたがのちに名古屋山三(狂言師の三十郎ともいう)と提携して「歌舞伎踊」を創始した。
【初演アンケートより】
「熱気とエネルギーがストレートに伝わってきました。
とても感動しました。何度観てもそれがくるのは本物の感動だと思います。きょうもたくさんの教訓を気づかせてくれました。ありがとう。」
⇒公演日時 | |