100年以上の電気の歴史が、実物史料で分かる
  「電気の史料館』オープン



 東京電力株式会社では、創立50周年記念事業のー環として、これまで収集してきた電力技術や電力設備、電気事業に関連する史料を広く一般に解放するため、横浜市鶴見区にある技術開発センターの隣に、「電気の史料館」を2001年12月15日にオープン。約4,000uの展示スペースに、明治中期から現在に至る約740点の実物史料を展示した。        【↑20世紀初頭の代表的な電気自動車】

 展示品の中には、ターービンから発電機までを一体展示した全長23mの旧千葉火力発電所の機器をはじめ、皇居正門石橋に設置されていた飾電燈など、他では見ることのできない電気の歴史を目の当たりにすることができる。
 これら迫力ある大型の実物史料に加えて、かつての送電線巡視用の“雪中かんじき”や“巡視用スキー板”など、過酷な自然のもとで日本の電気を守り支えてきた人々が使用した保守用具等も展示。

 この様に、電力の安定供給や効率性を追求し続けたわが国電気事業の100年以上の歴史、そして電力・電機産業が担ってきた「もの作り」の重要性を、実物展示を通して理解を深める。

 1日数回、60分程度のガイドツアーも用意し、ビジュアルな展示パネル・映像を活用して同社の専門家OBによる丁寧な解説を努めている。

 その他、専門家向けに「電気の文書館」も併設し、約4万点以上の貴重な書物や映像などを公開。

 同館は、先端技術の研究・開発を行っている技術開発センターに隣接しており、センターと一体になって電気のことなら何でもわかる場所となることをめざしす。さらに、社内外講師による科学講座などの数育・啓蒙活動、他の博物館とのネットワーク化など活発な情報発信を行っていく。


  『電気の史料館』概要

■所在地=東京電力技術開発センターに隣接(既設建物を改修して建設)
住所:神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4〜1

■開館時期=平成13年12月15日 (土)

■開館時間=10:00〜18:00(入館は17:30まで)

■休館日=毎週月曜日 (祝日の場合は翌日)及ぴ年末年始

■入館料=大人・大学生500円、高校・中学生300円、小学生200円
   但し団体(20名以上)は100円割引

■主な展示物=

・エジソン式直流発電機(エジソンが発明し、19世紀末頃電力供給に用
いた直流発電機)
・信濃川発電所縦軸フランシス水車発電機(戦前に建設され、昭和31
年まで出力日本一の座にあった水車発電機)
・千葉火力発電所1号タービン発電機(昭和30年代前半、逼追した電力
需給を緩和するために輸入した当時国内最大級のタービン発電機)
・皇居正門石橋飾電燈(明治21年に皇居正門石橋の欄干部に設置された
電燈)など約740点

■付帯施設=
  「電気の文書館」=約4万点の電気に関する文献・映像史料が
    閲覧可能。開館は平日の9時30分〜17時。

  「ミュージアムショップ」=和洋の専門書籍、科学技術関連の教育用キッ
  ト、ポストカードなどの記念グッズを販売。

■特別展=平成14年6月まで「Edison−電気文明のプロメテウス」開催。

■館内案内=60分程度のガイドツアーを1日数回実施。

■問合せ=TEL.045-613-2400

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