明治期に皇室苑地として出発したことに始まり都心の貴重な緑地となっている新宿御苑
(東京都新宿区、渋谷区) が、2006年に開苑百年を迎えるのに合わせ、環境省は5月22日、「歴史・文化遺産、植物遺産の評価及び継承」
「都市の緑地としての機能の維持・確保」 「環境という視点からの積極的な施策展開」
を柱とする 『新宿御苑 「環境の杜」構想』
を発表した。
『新宿御苑 「環境の杜」構想 』
新宿御苑百年の歴史の中で育まれた歴史・文化遺産、植物遺産のもつポテンシャルや都市の緑地としての機能を最大限に活用する。
加えて、“国民公園新宿御苑”として強く求められている役割、すなわち希少植物の保全
(保護増殖センター機能の付加) や生物の生息・生育空間の維持・創出等生物多様性を保全する役割、都市型の環境学習の実施や環境情報の発信など環境教育の拠点としての役割等を積極的に担っていくものとする。
特に、環境教育については、立地を活かし、苑内の多様な資源を素材として、人材育成・研究・実践が連携した都市型の環境学習のシステム(「環境の杜」自然塾)
を構築する。
これらの施策の有機的連環のもとに、重厚な歴史・伝統と新たな機能との調和が図られた新宿御苑全苑を
「環境の杜」 と位置付け、御苑誕生百年を機に新たな
『国民公園新宿御苑』 として再出発しようとするものである。
■新宿御苑(TEL.03-3350-0151)では6月9日(3日休日)まで
「日本絶滅危惧種展」開催中。(9時〜16時)
|