【 公演ガイド 】

 「TEAM発砲・B・ZIN]と書いて“ちーむはっぽうぴじん”と読む。
 シチュエーシヨンコメディとSFアクションにこだわり、“大の大人が笑って泣けるヒーローもの”を展開する。

 作・演出は、全て主宰「きだつよし」によるもので、遊ぴ心満載のアニメやヒーローもののフオーマットに、大人のドラマをミックスさせる独特の世界観とスピーディな演出には定評がある。

 最近ではきだつよしが少年隊ミュージカル“PLAY ZONE”の脚本を手掛けるなど、劇団員の外部出演も増え、様々なメディアから注目を浴び活動範囲を広げている。

 作品コンセプト

 今年6月、2年振りのSFアクション「メルダイバー」で好評を博した発砲・B・ZINが贈る次なるSFストーリーは「オス!」。

 女は学ラン、男はせーラー服という男女の様相が完全に入れ替わってしまったパラレルワールドを舞台に、その世界にまぎれこんでしまったカップルの目を通し、本当の男らしさ、本当の女らしさを描き出す新感覚のSF学園コメディだ。

 今回は劇団扉座より小劇場界きっての演技派女優・伴美奈子さんを客演に迎え、肩で風切る女番長役として、伴さんの持つ“男前”な魅力を十二分に発揮していただくつもりである。

 男女の様相が入れ替わってしまう「オス!」の世界観は、いうなれば発砲版「猿の惑星」。架空の設定をフィルターにすることで物事の本質を浮き彫りにするのはSF作品の常套手段だが、今回の「オス!」も逆転した男と女の価値観がコメディ要素を強くすると同時に、本来の男らしさや女らしさをより際立たせるという狙いがある。

 本作のテーマは「スタイルやカテゴリーにとらわれないこと」。
 「勇気」という硬派の象徴ともいえる言葉をキーワードに、「男」 「女」というカテゴリーにとらわれない「人」としての本当の優しさをコメディタッチで描き出してゆく。

 さて、そのストーリーは…

 肝試しに忍ぴ込んだ深夜の母校ではぐれてしまったカゴとミキ。
 暗闇の階段で転落し意識を失ったカゴが意識を取り戻すと、目の前にはガクランに身をつつんだ男装の女達!

 そこはナント、“コウ派”と呼ばれる女達と“イヤシ系”と呼ばれるセーラー服姿の男達で構成される男女の覇権が完全に入れ替わってしまった世界。
 どうやらカゴは転落のショックで別の次元にまぎれこんでしまったらしいのだ。そこは今、伝説の“オトコキ”をめぐる覇権争いのっ最中。
 “オトコギ”とは伝説の番長と呼ばれる謎の人物が着ていたとされる上着で、それを手にした者は世界を変える力を得る事ができると噂されていた。

 争いの中、この世界が男の強さや女の優しさをはき違えた歪んだ世界であることに気づくカゴ。

 はたして伝説の「オトコギ」のカとは…?
 そして行方不明のミキは…?
 カゴは「オトコギ」を手に入れ、この世界を修正し、元の世界に帰る事ができるのだろうか?!
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