自分でもできる歯周病のチェック

                  ■執筆=倉本弘樹(倉本歯科医院院長)
                   日本歯科先端技術研究所(マスター・理事)、
                   日本口腔インプラント学会認定医、
                   American Academy of inplant Dentistry会員


 歯を失う方の75パーセントが歯周病のためやむなく歯を抜く羽目になっているという現実があります。
 そこで、今回はご自分でもできる歯周病早期発見のチェックポイントをいくつかご紹介します。歯周病の正確な診断や、進行の度合いについては、歯科医院でレントゲン検査などを行う必要がありますが、ご自分でも歯周病であるかどうか、以下の事項をチェックすることによって、早期に発見し、できるだけ初期の段階で治療を受けることで、多くの歯を健康な状態で残すことが可能となります。

●ロが臭い
 歯周病の症状の特徴的なものに口臭があります。この臭いの本体は、歯と歯肉の隙間のポケットから出る膿が主な原因です。骨が減少することによって歯垢や食べ物のかすが歯の周りに挟まることによって臭いを強めています。近くのお友達に口が臭いと言われたら要注意!。

●歯肉の色と形を見る
 チェック項目の第一は先ず、色です。唇から粘膜そして歯肉の順番で色が順番に薄くなっている状態であればほぼ正常。健康な唇の内面は薄いピンク色をしています。もし歯肉の色、乳頭部と呼ばれる歯と歯の間を埋めている三角形に伸びた歯肉の部分の色が、唇の裏の粘膜部と同じ色かそれより濃い赤みがかった色をしていたら歯周病を疑ったほうがよいでしょう。

●歯肉から出血する
 歯磨きをしたときに、さほど強く磨いたわけでもないのに、いつも歯ブラシの毛先が真っ赤に染まった経験があれぱ、歯周病が進行してきています。

●歯肉から膿がでる
 就寝前に歯を磨いたにもかかわらず、朝おきたときに、口の中がネバネバしている場合の多くは、夜寝ている間に歯と歯肉の間のポケットから膿がでているためです。不透明な粘液が絞りだされれば、病状が骨まで進行し、骨を融かしだしていることを意味してます。

●歯が動く
 さほど硬いものをかんだのでもないのに、歯が動くような感じがするようになれば、歯周病はかなり進んでいます。また指で触った程度でぐらぐらと動くようになっていたら、要注意です。歯が抜け落ちてしまうこともあるので、注意が必要です。

 上記のどれかに該当する場合は、躊躇せず、できるだけ早急に歯医者さんに相談され、治療をしていただくことによって歯を抜かずに残すことができ、おいしいお食事を楽しむことができるようになります。
 どんな病気でもそうですが、早期発見 早期治療こそ、最大の特効薬になることは間違いのない事実のようです。


■倉本医院=世田谷区南烏山5〜24〜7 TEL.03(3308)2283











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