『木の皿』 加藤健一事務所

タイトル通り 『木の皿』 が象徴的な意味を担って登場してきます。

 加藤健一事務所が贈る2003年第二弾 『木の皿』は、【老い】を真っ正面から見つめた心揺さぶるシリアスドラマ。
 現代社会に生きる私たちは、この問題を避けて生きることはできません。

 「この作品にはタイトル通り 『木の皿』 が象徴的な意味を担って登場してきます。肉体的に衰えのきている老いた父は、すぐ物を壊してしまうため、彼の食事だけ陶器の食器ではなく、木製の食器――木の皿――に盛られて出されるのです。そのことは大の大人が子ども用の食器で食事をさせられているようで、老人のプライドはひどく傷つけられます。
 陶器の食器は、人間としての尊厳をも象徴しているのです。」(加藤健一)

 舞台はアメリカ、テキサスの田舎町。
 そこで暮らすケレン夫妻と娘のスーザン、そしてグレンの父親で78歳のロン。一家はロンの面倒を看てきたものの、体力・視カの衰えに加え、少しボケてもきたロンのことが、ちょっと負坦になっていた…。
 妻クララの発案で老人施設に入れることを決意するが、たやすく納得するロンではない。「割らないように」と木製の皿で食事を出されることにも常に腹を立てているくらい、ロンは頑固一徹で、今でもポジティブな姿勢を失ってはいない。
 このままではお互い疲れ果てて、傷つけ合ってしまうばかりと悩むグレン。家族が最後に下した決断とは、一体何だったのか…。

 様々な人間模様が展開され、あらゆる世代の共感を呼ぷ、ヒューマニズム豊かな作品です。


■加藤健一事務所 (〒176・0006 練馬区栄町39〜18)
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