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「世田谷美術館分館・清川泰次記念ギャラリー」 |
世田谷区にゆかりの深い作家の一人、洋画家で、立体作家の「清川泰次」の遺志で土地・建物、多数の作品を寄贈された世田谷区では、氏が芸術・文化の振興に役立てることを望んでいた意志をくみ、このたび「世田谷美術館分館・清川泰次記念ギャラリー」をオープンすることになった。
氏は、戦後まもない頃から世田谷区成城二丁目に住居兼アトリエを構え制作に励んで、平成12年8月に急逝した。
世田谷区は、清川泰次氏が長年にわたり生活と創作の場としたこの地を、世田谷美術館の分館として整備し、清川芸術を顕彰する場とするとともに区民の文化活動の発表の場となる「区民ギャラリー」を併設し、幅広い運営をめざすことにした。
開館を記念し、「清川泰次の世界」展が開催される。
今日、清川泰次は純粋抽象画の作家として知られ、国内外の美術館などにその作品が収蔵されている。
本展では、洋画家・立体作家、清川泰次の初期から近作に至る作品や、これまであまり紹介されたことのない20代の作品が展示され、戦後間もない、物資の乏しい時代に、若き芸術家・清川泰次が、苦しみながらも、自らの芸術に真撃に立ち向かう姿が、その絵画から伺うことができる。
この他、滞米中の作品、帰国後間もなく制作された作品なども展示される。
開館記念 「清川泰次の世界」展
■会期=2003年11月1日(土)〜2004年3月28日(日)

■休館日=毎週月曜日 (11月3日、24日、2004年1月12日は開館、その翌日4日、25日、2004年1月13日が休館日)。12月29日〜2004年1月3日
■開館時間=17時〜18時(入館は、17時30分まで)
■会場=世田谷美術館(東京都世田谷区砧1−2)
■主な出品作品=
○「自我像」 1946年(写真右)
○「ベガス」 1947年
○「キャンバスの端をつぎ足した作品」 1955年
○「海の見える街(地中海)」 1956年
○「点々々−56」 1956年
○「題の無い絵」 1959年
○「イタリーの空」 1962年
○「Painting No196」 1996年
■入場料金=一般200円、高校・大学生150円、
小学・中学生100円、
65歳以上及び障害者の方100円。
(小学・中学生は、土・日・休日及び7月21日〜8月31日が無料)
■問合せ=TEL.03-3415−6011
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