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開館記念展:前期9月12日まで開催中 世田谷区に1935年(昭和11)から1974年逝去するまで居住し、世田谷の地にゆかりの深い画家、宮本三郎の作品を展示した「宮本三郎記念美術館」が4月29日、世田谷美術館の分館として同氏が居住していた土地に開館した。 同氏の遺族より平成10年に世田谷美術館に寄贈されたのは、奥沢5丁目の居住地約430uと建築面積240uの2階建て建物、及び油彩画約300点、デッサン3000点を超える作品。 世田谷美術館では、平成11年には「よみがえる宮本三郎」展の開催などを通して、宮本三郎を世田谷の地においての重点作家の一人としてとらえていたことから、寄贈された土地・建物に、宮本三郎の画業を顕彰することを目的とした美術館を建設する構想が浮上。 宮本三郎のアトリエであったその地に区民の文化的活動を支援するための講座室を設けることなどが決まり、開館に至った。 世田谷美術館の分館という位置付けでの小規模美術館はすでに、向井潤吉アトリエ館(平成5年・世田谷区弦巻)、清川泰次記念ギャラリー(平成15年・世田谷区成城)がある。 宮本三郎記念美術館では、年間を通じ2階展示室で宮本三郎の画業を紹介する展覧会を開催するほか、世田谷の地にゆかりの深い作家にもふれつつ、地域の区民と意見交換の場を設けながら展覧会事業、さまざまな創作活動、講座などを開催し、活発な美術館活動を展開していきたいとのこと。 開館記念展では、宮本家より寄贈された作品の中から、昭和初期から晩年にいたるまでの宮本三郎の画家としての足跡を130点の作品でたどる。 ■世田谷美術館分館『宮本三郎記念美術館』 (世田谷区奥沢5〜38〜13) TEL.03・5483・3836 FAX.03・3722・5181
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