地震列島が活動期に入ったか?
「耐震補強説明会」 緊急開催

 「なぜ倒れる家と被害を受けずに済む家があるのだろう?」

 阪神大震災から10年が経過したこの2月10日、池袋「東京芸術劇場」で開催された「耐震補強事業説明会」の講師として最初に演壇に立ったNPO法人「日本耐震防災事業団」理事長の小口悦央氏(写真下)は、既存の建物が法律で守られていないこと、また「耐震補強には信頼できるものがない」ととして普遍活動をする耐震防災関連の学者の存在に不満をもらした。

 小口理事長は同事業団で耐震診断や耐震相談・講演など多方面で活躍中の民間における耐震防災の第一人者。宮城県沖地震では同事業団が施工した耐震補強工事14件が全て倒壊しなかったという好成績を収めた。狛江市にも同事業団の耐震補強施工例がある。

 同説明会は耐震補強プロモーションのマーキュリー物産の主催で今回初めて開かれ、建設リフォーム関係者や耐震補強を検討中の人など約100人が参加、住宅販売に成果を上げ今や業界の切り口役を演ずるクリエイト技研の「命を守る建物が急務である」との訓話の他、「兵庫県耐震補強コンクール」で入選した耐震補強4作品※がそれぞれのメーカーより披露された。いずれも耐震テストなど地道な研究・工夫・活動を重ねて出来上がった各工法はかなり効果的であることは一目瞭然であった。

 地震については制止できないのはおろかその発生を天気予報程度にも予知できない人類の現状の能力をみれば、同一の条件で倒壊する家と被害を受けずに済む家を目の当たりにして疑問を感じ、家の安全方向に一歩でも進めんとする当事者面々の奥の深い熱意は、先般の新潟中越地震の生々しい体験もあってか光るものがあった。

※耐震補強4作品:
 溶接がなく卵構造で広範囲に耐震できる「コボット」、震度変形率50〜80%の加震実験結果を得た「仕口ダンパー」、鋼製筋交い「ハードロック」、宮城県沖地震で倒壊防止実績がある外付で簡単工事「DSG倒壊防止システム」。


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NPO法人 日本耐震防災事業団
(0120)59-7221
http://www.nittaibou.jp
















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