オペラ 『好色一代男』

 9月、こんにゃく座は“和”モノです。
オペラ『にごりえ』(2000年公演)photo志賀伸子

 元禄時代、近松、芭蕉と並び称された井原西鶴の浮世草紙第一作目、「好色一代男」のオペラにに挑みます。

 武力よりも文化が尊ばれ、町人たちが元気で活気に満ちていた元禄時代。当時の生活や風俗を鮮やかに描いた「好色一代男」は、多くの人々を魅了しました。
 「癒し」や「ゆとり」といったことが渇望され、「戦争」や「殺人」といったことが当たり前の光景となりつつある現在を生きる私たちですが、明るく乾いた笑いや、“色”に命をかけた世之介の生き様をせめて舞台の上でお目に掛けられればこれ幸い。

 洋の東西を間わず、“女たらし”、“色男”、“女好き”は数々あれど、西のドン・ファン、東の世之介とばかり、最後は哀れ地獄に堕ちるドン・ファンを尻目に、“好色丸”(よしいろまる)という船を仕立てて気の含う仲間と連れだって、女しか住まない“女護(にょご)が島”へと意気揚々と船出する、齢六十の世之介とその一行、その後ろ姿には死などおそれぬ生きっぷりが、ぐわぐわと渦巻いているのでした。
 
オペラ 『好色一代男』 新作初演
一代とは、後生願わず
親なし、子なし、妻もなし、
死んだら鬼が、喰らわば喰らえ
色と情痴(たわけ)に、うつつを抜かし
死んじゃ咲かない、花咲かす
当世評判、浮世之介の一代記
スタッフ 原作=井原西鶴/台本・演出=山元清多/作曲=萩京子/美術=荒田良/衣裳=合田瀧秀/照明=齋藤茂男/所作指導・振付=藤間藤三郎/舞台監督=大谷地力/演出助手=立山ひろみ/
芸術監督 林光
出 演 川鍋節雄 大石哲史 梅村博美 相原智枝 岡原真弓久保田由佳里 井村タカオ 酒井聡澄 佐藤敏之 井上弓子富山直人 花島春枝 高野うるお 西川まゆみ 鈴木裕加
フルート 岩佐和弘
ヴァイオリン 山田百子
ピアノ 服部真理子
日 時 2005年9月23日(金祝)18:30、
   9月24日(土) 13:00/18:30、
   9月25日(日) 13:00
場 所 世田谷パブリックシアター【三軒茶屋駅(東急田園都市線・世田谷線)】より直結 TEL03-5432-1526
申込・問合せ オペラシアターこんにゃく座 03-3412-7202
   
















『マイソフトニュース』を他のメディア(雑誌等)にご案内下さる節は、当社までご連絡願います。
Copyright(c)1999-2005 Mysoft co. ltd. All Rights Reserved.