華麗なる木版画の世界 吹田文明展    
《日本の民家》1957年世田谷美術館
 吹田文明の作品は、鮮やかな色彩とマチェールがつくり出す、重厚さと透明感のコントラストによって、宇宙空間のような無限の世界が広がります。
 木目の粗いラワンベニヤを版木にするなど、従来の木版画iとは大きく異なる方法でつくられる吹田文明の独特な表現は、現代版画に新しい境地を切り開きました。

 吹田文明は1926(大正15)年、徳島県阿南市で生まれました。学徒動員から復員後は、小学校の図工の教師として、戦後の美術教育において先駆的な活動を展開していきます。
 吹田文明の独創的な作品は、教育者と作家というふたつの立場から版画表現に向き合うことで生まれました。1967(昭和42)年には、第9回サンパウロ・ビェンナーレで版画部門の最高賞を受賞し、その後、作家活動に専念します。
 
 また一方で、多摩美術大学の教授として、日本で初めて大学に版画科を新設するなど、大学における版画教育の基盤も築き上げ、岩い世代の版画家へ多大な影響を与えました。

 本展は、小学校教師時代の初期作品から、最新作までの約200点により、現代版画と美術教育の領域に惜しみなく精力を注いだ吹田文明の全貌に迫ります。
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 会 期  2006年4月26日〜6月25日
 休館日  毎週月曜日
 開催時間  午前10時〜午後6時 (入館は閉館の30分前まで)
 会 場  世田谷美術館 1階・2階展示室
 観覧料  一般800(640)円、大高生600(480)円、中小生/65歳以上400(320)
    (  )内は20名以上の団体料金、障害者割引あり
 問合せ  世田谷美術館 tel.03-3415-6011(代)
    ハローダイヤル(展覧会の案内) tel.03-5777-8600

















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