クリエイターズ-長大作・細谷巖・矢吹申彦」
 
 1960年代以降、高度経済成長下で消費社会が促進されると、いわゆる絵画・彫刻といった美術と併走するかのように、デザイン、イラストレーションが新しく時代を表現するジャンルとして台頭してきました。デザイナー、イラストレーターはそれぞれ個人の表現としても作品を制作し、時代を導くリーダーとして扱われるようになっていきます。また、アーティストとも呼ばれ、近代以降につくられた美術との境界も、再び消えてしまったかのようにも見えます。
 また、近年では、デザインは物のフォルムの問題ではなく、ライフスタイルを提案するものとして、改めて考え直されているようです。
 
 この展覧会ではデザインの領域で活躍している、長大作、細谷巖、矢吹申彦の制作活動の軌跡を辿ります。この3人は、世代も活動の分野も別々です。しかし、個人の意識とデザインという行為を照らし台わせそれぞれ独自のスタイルを築くなかで、新しいモードを創り出すことのみを目的とはせず、創造の基準となるものを探求、確立してきたようにみえます。この3人の活動を連続的に展覧することによって、それぞれの制作活動を見つめ直すとともに、様々なデザインに囲まれている私たちの生活の様相を、再確認することができないかと考えています。


:クリエイターズー長大作・細谷巖・矢吹申彦
会 期 2006年7月15日(土)〜9月24日(日)
休館日 月曜日[但し7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)は開館、7月18日(火)、9月19日(火)は休館]
開館時間 10時〜18時[入場は17時30分まで]
会 場 世田谷美術館1階企画展示室
交 通 東急田園都市線「用賀」駅下車徒歩17分、
  または美術館行バス「美術館」下車徒歩3分
小田急線「成城学園前」駅から渋谷行バス「砧町」下車徒歩10分
小田急線「千歳船橋」駅から田園調布行バス「美術館入ロ」下車徒歩5分
東急東横線「田園調布」駅から千歳船橋行バス「美術館入ロ」下車徒歩5分
来館者専用駐車場(無料)東名高速道路高架下、厚木方面側道400m先。
  美術館まで徒歩5分
出品作家 長大作(ちよう・だいさく)
建築家、家具デザイナー
細谷巖(ほそや・がん)
アートディレクター
矢吹申彦(やぶき・のぷひこ)
イラストレーター
その作品
《低座椅子》 1960年 公共福祉広告「現代を見つめよう」 新聞広告〉 1972年 《雲を背負う》 2003年
観覧料 大人800(640)円、大高生600(480)円、中小生・65歳以上400(320)
( )内は20名以上の団体割引料金、障害者割引あり
問合せ 世田谷美術館 Tel.03-3415-6011(代)
 ハローダイヤル Tel.03-5777-8600(展覧会のご案内)
















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