新宿梁山泊第33回公演「エビ大王」
 新宿梁山泊は、“現代に失われつつある物語(ロマン)の復権を目指し旗揚げして19年を迎えます。この間、テント、劇場と様々な空間において国内各地はもとより海外でも意欲的に公演を重ねてきました。
 国内においては、劇団の原点ともいえるテントを持って、旧国鉄汐留駅跡地を始めとして、池袋サンシャインビル広場、新宿駅南ロ(現高島屋)、新宿住友ビル、東京ドーム駐車場(現ドームホテル)、地方では、札幌、仙台、浜松、名古屋、大阪、京都、岡山、岐阜、福岡、熊本など、様々な場所で公演を行い、劇場設備のない、小さな地方の町にも、大都会のビルの谷間にも独特の劇世界を創り上げてきました。海外においても、フランスのアピニョン演劇祭に正式に招待を受け、その他、アジア、ヨーロッパ、アメリカからも招待を受け日本の現代演劇の代表的な劇団として高い評価を得てきました。またその活動は演劇に留まらず、2001年には日韓合作映画『夜を賭けて』の製作にも携わり、映画は全国60館で上映され、金守珍は初監督作品にして第57回毎日映画コンクール新人監督賞、美術賞、日本映画監督協会新人賞を受賞しました。
 また、韓国演劇界との絆は強く、89年に小劇場としては初の韓国3都市公演を行いました。日本文化禁止の中で、全編日本語での上演は、今のような友好ムードは全く無い緊張した状況の中で行われました。その中で私たちを懸命にサポートし、現在に続く日韓文化交流の基礎を創った1人が今回の作家:洪元基氏です。02年ソウル芸術祭で「戯曲賞」「作品賞」をダブル受賞した「エビ大
王」を日本ではぜひ新宿梁山泊での公演をと託され、今回、韓国での公演を行った後、日本公演を行います。
 エビ大王」は、日本も朝鮮も中国もお互いの国の存在もしらなかった古代を舞台にしながら、今現在までも続く、国の対宜、民族の苦しみ、哀しみ、そして愛しさなど、人類の普遍的なテーマを描いたアジア版リア王ともいえる大作です。劇団創立19年、国内外で様々に培ってきた演劇の集大成として、06年この大叙事詩に挑みます。俳優陣に加え、韓国パーカッショングループSANTAのリーダー関栄治、舞手/優姫の生演奏。梁山泊のアクションを長年手掛けている殺陣師/佐藤正行率いるアクションパフォーマンス集団:武人会の本格的なアクションシーンなども加え、新宿は歌舞伎町、西口プロレスの本拠地であるFACEを劇空間に創り変え、通常の劇場では考えられない臨場感溢れる演出で、テント以上に大胆で、そして叙情的な、梁山泊独自の劇世界を創り上げます。
 梁山泊の芝居では、公演を行う場所は、そのまま劇の一部としての役割を持つ事になります。劇団名の由来にもしている、この新宿という場所の力を借りて更に物語は拡がってゆくと思います。
 新宿梁山泊の劇世界はパワフルでスペタタクル、そして叙情一人々の中で眠っている普遍的なロマンを呼び起こそうとするものです。通い慣れた街、見なれた都市がどんな物語をたたえているのか、私達はその物語を掘り起こし、現代に生きる人々にロマンを与え、希望を与える事ができればと思っております。
 私たちは演劇の可能性を信じ、日本の舞台芸術の発展、、演劇文化の普及に貢献することを目指しています。新しい公演の場を拡げていきたいと切に願っております。

 会 期  9月13日(水)〜18日(月)
  (東京公演)
 新宿梁山泊代表 
 金 守珍キム  スジン)
 生年月日 1954年11月23日
 血液型 A型 出身地 東京都
 最終学歴 東海大学電子工学部卒業
 特 技 スピ−ドスケ−ト
   タップダンス・卓球テニス
    ゴルフ(H・18)・乗馬・他
 会 場  新宿FACE(東京公演)
 問合せ  TEL.03-3385-7188















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