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「放送表現教育センター」 朗読公演 「放送表現教育センター」のキャンパスは下北沢の一角に位置する。三十余年前、当時声優として高名であった山内雅人の創立に依るものである。 「美しく正しく表情豊かな日本語」の伝統を守ろうとする気概と、朗読の分野としては最も演劇に近いと称される「ドラマチック・リーディング」(劇読)の理念は一貫して変わることは無い。 「発表会」、また月例の「朗読の夕べ」も回を重ねること三百六十回。貴重な経験を積んで巣立って行った俳優・声優も数多い。 今秋、劇作家で演出家のふじた・あさや氏を招聘した。さねとう・あきら氏の民話の世界に挑戦しようという企画であるが、ふじた氏はさねとう氏の作品を、海外公演も含めて数千回の舞台に創造している。特に思い入れの多いこれらの作品で、「放送表現教育センター」の面々がどう活かされどう捌かれるか。 稽古場は今、熱気に包まれている。
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