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2013年度企画展「花々の詩歌」
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四季折々に咲く花の存在は、私たちの生活に潤いを与え、季節の繊細なうつろいを知らしめるだけでなく、ときには喜怒哀楽といった私たち自身の心のあり方によりそいながら、さまざまな感慨を与えてくれます。
こうした花々に対する愛着のあかしとして、古くから多くの詩歌が作られてきました。特に近代以降においては、伝統的な価値観にとらわれることのない自由な美意識のもと、私たちの生活に根差した、実に豊曉でかつ多彩な世界が展開されています。これらの詩歌はときに、作家自身の手によって掛幅や色紙、短冊などのかたちに揮毫されてきました。
本展では、日本近代文学館のコレクションの中から、こうした書画を中心に精選し、今回あらたに揮毫していただいた作品を含めてご紹介します。花々に寄せられた豊かな詩情に浸っていただくとともに、それぞれの筆跡に触れながら明治から現代までを代表する多くの作家たちの息づかいを感じていただきたく思います。
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