「第一回蘆花恒春園まつり」

 
 子どもコーナー メインステージでプレゼント抽選会 

 10月27日、都立蘆花恒春園にて第一回烏山地域蘆花まつりが開催された。会場では子どもの遊びコーナーや群馬・熊本・福島・栃木などの各地の物産を集めたふるさと物産展、模擬店にガレージセールが展開し、賑わいをみせていた。来場者は家族連れが多く、おまつりの会場から離れた園内にもレジャーシートをひろげてうららかな午後の日差しを浴びているひとたち、愛犬を連れてドッグランで思い切り走りまわり遊ばせるひとたちと、のびやかで活気にあふれる光景がひろがる。
 このたびの蘆花まつりは従来まで行われていた京王線芦花公園駅周辺での芦花まつりが終了するのに伴い、烏山地域の町会や自治会、商店街の中から実行委員会が立ち上がり企画されたとのことで、メイン会場では日本女子体育大学のダンス・プロデュース研究部によるダンスショーや、日本大学櫻丘高等学校より吹奏楽部・バトントワラー部によるパフォーマンス、そのほか地域の小中学校よりハンドベルやダンス、三味線の演奏がおこなわれた。
 まさしく地域のお祭りといった内容、なかでも注目を集めたのは、烏山地域に新しく誕生したマスコットキャラクター(写真右)のお披露目だ。「からすやま」の地域名からカラスをモチーフにしたキャラクターで、一緒に来ていた伊香保温泉のマスコットキャラクターいしだんくんとともに、イベント終了後も子どもたちに囲まれて、大人気。まつり開催中、この新しいマスコットキャラクターの名前募集もしていた。このふたキャラに「可愛いー」「こっちみて!」とむらがる子どもたちと、写真を撮りたい親御さんとで、会場の一角はわらわらと人だかりが。
「なぜここに伊香保温泉のゆるキャラが?」と一瞬疑問に思うかもしれないが、伊香保は蘆花恒春園ゆかりの文豪、徳冨蘆花が生前気に入って訪れた地であり、表作『不如帰』でも取り上げているほど。氏が永遠の眠りについたのも伊香保のまちだった。
 会場内ではそうした蘆花氏にまつわるエピソードなどを知ることのできるガイドツアーも組まれており、案内を務める「みみずのたわごと懇話会」による詳しい説明を聞くこともできた。「みみずのたわごと懇話会」は粕谷区民センターを拠点に活動しており、毎月第4日曜日午後、月例会を開いている。
 おまつりの終盤ではその他に、お楽しみ抽選会もおこなわれていた。プレゼントはなんと自転車、三輪車、ディズニーランド入園券に便利家電などなど……。豪華な景品を心待ちにして、抽選会を見守る人々の輪は幾重にもなっていた。嬉しそうな子どもたちと、わいわいとする大人たちとであふれかえり、普段の様子とはまるで違う公園の姿がそこにあった。














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