「成城日和」

 2014年4月の菜園  植えつけイベント  収穫イベント  収穫されたさつま芋

 「『成城日和』の発売を通じて地産地消のモデルを提唱し、成城地域の活性化、施設や街のイメージ向上を目指していきたい」
 
 『成城日和』
 小田急線成城学園前駅から徒歩1分の都市型市民農園「アグリス成城」の森口智康支配人は芋焼酎の完成お披露目会で抱負を語った。焼酎の醸造はアグリス成城では初めての試み。

 栽培、収穫に採用されたさつま芋は焼酎用としては有名な「黄金千貫」という品種。
 「さつま芋というと紅小町のような赤い皮のものが焼き芋等で馴染みがあると思いますが、黄金千貫は白系の皮です。あまり店頭では販売されていないので、一般に見る機会は少ないと思いますが、ふかし芋や焼き芋にすると甘くて美味しいのです」
と森口支配人。『成城日和』の由来については、
 「成城で育ち収穫された地元のさつま芋を使用し、成城で販売されること、また成城で暮らしている季節感や自然、風土、そして栽培を楽しんでいる時間を焼酎を通して少しでも感じてもらえたらとネーミングしました。焼酎の瓶は菜園ならではの土をイメージした茶色の瓶に、ラベルは野菜や植物のイメージでグリーンにしました」

 醸造蔵元は千葉県君津市「和蔵酒造株式会社」。もとは日本酒専門の酒造メーカーだったが7年前に焼酎の醸造を始め、現在は千葉県で3番目の芋焼酎酒造メーカー。
 「これまで紅あずまという千葉県産のさつま芋で造っていましたが、今回は納品いただいた黄金千貫で造りました」と同社、原実義社長。

 この和蔵酒造と「アグリス成城」のコラボによるこだわりの焼酎が『成城日和』というわけだ。

 飲み口の特長はフレッシュですっきりとした味わいで芋らしい香りとコクがある。
 「水割りやロックでもいいですが、香りが立つお湯割りがお薦めです」(原社長)。 その製法は、黒麹を用い、2次仕込法という方法で、繊維質の多い両端と傷みの部分を全て手作業で切り落とし、蒸して2回に分けて仕込み、最終的に出来上がったもろみを常圧蒸留し、半年間じっくりと熟成させてから出荷する。
 これで芋本来の風味が失われず、キレある香り豊かな焼酎が出来上がるのだという。
 「芋の香りがとても豊か」「すっきりしていて飲みやすい」「芋のコクがあってとても美味しい」などの試飲感想の声が上がっていた。

 黄金千貫は菜園60区画(1区画約6平米)に昨2013年5月植えつけ、10月に約770キログラムの収穫となった。
 販売価格は1本720ミリリットル2千円。アグリス成城のショップの他、成城を中心としたショップ、飲食店にて、800本の限定販売中。

 「アグリス成城」は成城学園前駅ホーム上にある敷地面積約5000平米の「会員制の貸菜園」。イーストとウエストの2つのガーデンを約300に区割りし貸し出している。
 併設(1階がフラワーショップ)のクラブハウスでは「ハーブ講座」や「菜園実習」等のグリーンに関するカルチャースクールの他、収穫祭などのイベントも行われている。
 今年から「焼酎オーナー制度」が新たに加わった。新設に伴い来春に完成する『成城日和2014』の製造に、芋づくりから参加するオーナーを募集している。

■URL=http://www.agris-seijo.jp/what/index.html











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