「茨木のり子」展

 
 
 撮影:谷川俊太郎

 現代の女性詩人のなかで最も人気のある一人、茨木のり子(1926~2006)
 朝日新聞「天声人語」に紹介されたことから詩の愛好者を超えて大きな反響を呼んだ「憚りかからず」、中学校国語教科書にも掲載されている「わたしが一番きれいだったとき」をはじめ、「自分の感受性くらい」「六月」「汲む」などの詩で知られています。
 「品格で書かれた」、「人格で書かれている」とも評される詩の、自らを律し鼓舞する言葉は、読む人の心にも深く響きます。

 本展覧会では、詩稿、草稿、創作ノート、「擢」同人をはじめとした詩人たちとの書簡、先立った夫のために書かれ、没後刊行された『歳月』遺稿など、貴重な資料を通して茨木の詩作世界をひもとくとともに、女性として日常を大切に暮らした姿も日記やスクラップブックなどからご紹介します。

 最愛の夫を亡くした翌年、50歳で韓国語を学び始めた茨木は隣国とその文化への関心を数々の著作に記し、14年後には韓国現代詩の翻訳刊行を果たします。
 このように大きな喪失感から自ら歩を進め、たおやかに、且つ凛として“情りかからず”生きた彼女の詩と文章は、先行きに不安を抱く私たちが汲むべきものに富み、生きることに清々しい勇気を与えてくれることでしょう。
「茨木のり子」展
会 期 ~2014年6月29日 (日)
休館日 月曜日(ただし5月5日は開館、5月7日は休館)
開館時間 10時~18時((展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで)
会 場 世田谷文学館2階展示室(世田谷区南烏山1-10-10)
アクセス ▼J京王線芦花公園駅南口から徒歩5分 ▼小田急線千歳船橋駅から京王バス(歳23系統「千歳烏山駅」行)「芦花恒春園」下車徒歩5分
観覧料
一般700円(560)、65歳以上・大学・高校生500円(400)、中学生以下無料)、障害者 350円 (280)
*( ) 内は 20名以上の団体料金
※6月7日(士)は地域催事による無料観覧日となります。
問合せ TEL:03-5374-9111 [ファックス]03-5374-9120

















『マイソフトニュース』を他のメディア(雑誌等)にご案内下さる節は、当社までご連絡願います。
Copyright(c)1999-2013 Mysoft co. ltd. All Rights Reserved.