世田谷文学館コレクション展
「人生の岐路に立つあなたへ」

 
 
会場風景 

 開催趣旨

 近年、経済成長や個人の所得を増やすことが、必ずしも人びとの幸福に結びつかないことが指摘され、幸福度を測るためのさまざまな基準が国際的に議論されています。経済的に豊かでなくても、「仕事」や「結婚」、「住まい」、「趣味」などの活動において満足を得られていれば、その人の人生は充分に幸福であるととらえることができます。さらには、人びとが「リスク」を恐れず、勇気を持って何かを試みることができるかどうかも、豊かで幸福な社会の基準のひとつであるといえます。

 本展は、そうした誰もが向き合うことになる人生のさまざまな局面において、岐路に立った作家たちがどのように生き、作品に描いたかを当館コレクションから約100点の資料を通して見てゆくものです。作家たちの生き方と作品には、誰もが簡単に選びとれる正解が書かれているわけではありません。しかし、過去の文学作品と対話することは、手軽な情報やハウツ一本とはちがい、自分の人生と社会を見つめ直し、新たな可能性を想像するきっかけを与えてくれるものです。

 一編の詩や小説が、時に人生を変えるほどの力を持つことがあります。
 展示室で、あなたの人生の大きな選択を助ける文学と出会えるかもしれません。
 
会 期 ~2014年10月5日 (日)
休館日 月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日休館)
開館時間 10時~18時((展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで)
会 場 世田谷文学館1階展示室(世田谷区南烏山1-10-10)
アクセス ▼J京王線芦花公園駅南口から徒歩5分 ▼小田急線千歳船橋駅から京王バス(歳23系統「千歳烏山駅」行)「芦花恒春園」下車徒歩5分
 展示構成 .仕事-信念を持って筆をとる!
正岡子規と芥川龍之介の手紙から、彼らの仕事への向き合い方を見てゆきます。
・結婚-書いた、恋した、生きた
宇野千代と佐藤愛子。波乱に満ちた結婚遍歴をもっ二人を自筆原稿などで紹介します
・趣味-もう一つの人生の可能性
夏日激石と漢詩、石川達三と絵画、萩原葉子とダンス。趣味によって「ワーク・ライフ・バランスjを保った作家たちを紹介します。
住まい-心安らぐ「居場所」を求めて
柳田園男、野上弥生子、寺山修司らの「家」との格闘、住まいへのこだわりなどを見てゆきます。
・リスク-堕ちること、それは生きること
山田風太郎の『戦中不戦日記』と坂口安吾の『堕落論』。戦争を生き抜いた二人の言葉から、危機を乗り越えるヒントを学びます。
観覧料
一般200円(160)、高校・大学生150円(120)、小中学生100円(80)、65歳以上、障害者100円(80)
*( )内は20名以上の団体料金
*土曜・日曜・祝日、夏休み期間中は中学生以下無料
*企画展チケットで観覧可能(企画展開催中のみ)
問合せ TEL:03-5374-9111  [ファックス]03-5374-9120

















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