企画展
「江戸時代の文化人と府中の遊芸」

 
 江戸時代の後期になると、裕福な農民のなかに狂歌や俳諧、挿花などの遊芸を嗜む文化人があらわれました。江戸で学んだ彼らが地域に持ち帰った遊芸は、そこで新たな愛好者を得ながら発展していきました。府中でも複数の文化人を中心にサロンがつくられ、そのネットワークは多摩地域に広がっています。
 本展示では、当時の文化人たちの豊かな才能と、多摩地域における遊芸の発展を紹介します。
 
 
 挿花図 沙羅双樹(左)、姫百合(右)
 
会 期 ~2015年3月29日 (日)
期間中の休館日 月曜日と年末年始(12/29~1/3)。月曜日が祝日にあたるときはその翌日。
開館時間 9時~17時(入場は午後4時まで)
会 場 府中市郷土の森博物館 本館2階企画展示室(府中市南町6-32)
アクセス 【徒歩の場合】武蔵野線・南武線、府中本町駅から20分/京王線・南武線、分倍河原駅より20分/西武多摩川線、是政駅より20分
 展示構成 Ⅰ 江戸時代の府中の教育
本展示のテーマのひとつである、文化人が生まれる背景を紹介するため、18世紀の半ば以降の府中の教育を取り上げる。
Ⅱ 野村瓜州と松蘿園の集会
府中の文化人として江戸でも知られた野村瓜州の足跡と、瓜州の死後に春登上人を発起人としてつくられた文化サロン「松蘿園の集会」を紹介する。
1.四人部屋と野村瓜州
【府中ゆかりの文化人① 大田南畝】
2.松蘿園の集会
【府中ゆかりの文化人② 春登上人】

Ⅲ 猿渡盛章・容盛と歌会
多摩地域の和歌や詩歌の発展において中心的な役割を担った、六所宮(大國魂神社)神主の猿渡盛章・容盛親子の活動と人的交流を紹介する。
1.樅園家集と歌会
2.盛章古希の賀筵
3.類題新竹集の刊行
【府中ゆかりの文化人③ 小山田与清】

Ⅳ 内藤重喬と府中の遊芸
狂歌や俳諧、挿花に至るまで、多くの遊芸に精通した本宿小野宮(府中市住吉町)の内藤重喬と息子重英の活動を中心に、当時の文化人の豊かな才能と、多摩地域に広がる彼らのネットワークを紹介する。
1.狂歌と俳諧
【府中ゆかりの文化人④ 松原庵星布】
2.挿花・庭造
3.文化人たちの手筆
※大田南畝や鹿都部真顔
関戸村の相沢五流らの自筆の扇面が貼られた屏風を 初公開します。
入場料
無料(ただし博物館入場料大人200円、中学生以下100円が別途必要、4歳未満無料)
問合せ TEL:042-368-7921/FAX:042-360-8217

















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