観世能楽堂

 
「観世能楽堂」(写真:MAPPLE観光ガイド)  新・観世能楽堂が入る複合ビル外観イメージ(写真:シブヤ経済新聞) 

 2016年、「観世能楽堂」(渋谷区松濤1)の銀座への移転について、11月27日、NHKがその概要を報じた。
 観世流の活動拠点となる同施設(昭和47年開場。敷地面積約700坪。場内席数数は552席)が開場から40年以上がたち老朽化が進み耐震構造などに備えるにあたり、設備投資の必要性があるうえ住宅地であるため建て替えも難しいから、というのが移転理由。

 移転先は、中央区銀座の松坂屋銀座店跡地を中心とする再開発地区に建設中の、地下6階~地上13階建て、延べ床面積約14万7900平方メートルの複合ビル。同ビルは2016年8月末に完成予定で、新しい観世能楽堂はその秋に地下3階に開場される。席数はほぼ現状。舞台は現在の観世能楽堂のものを移築する。

 江戸時代には幕府直属の能役者らが屋敷を構えた「銀座」という繁華街への移転は、2020年の東京五輪で外国人にアピールするには最高の立地。観客の高齢化が進む能に若者らが親しみやすくすることも狙い、初心者も楽しめる能公演と共に結婚式など能楽以外の催しにも貸し出すなど、銀座という立地を生かした活用で「親しまれる能楽堂」をめざす。

 現在の能楽堂の閉場予定時期は2015年3月末。
 閉場に伴い「観世能楽堂さよなら公演」を2015年3月27日~30日観世能楽堂にて行う。先行予約受付は12月10日から、一般発売は2015年1月6日から。
 申込み・詳細問合せは観世会(TEL.03-3469-5241)あてまで。

 












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