琳派400年記念「琳派と秋の彩り」


 
 
 俵屋宗達《槙楓図》
 光琳は美術の教科書でも見受ける『風神雷神図』の作者・俵屋宗達と同じ図柄の屏風絵を遺しており、「琳派」はその宗達から生まれ、「琳派」という言葉は大正時代に尾形光琳(1658~1716の「琳」をとって名付けられたといわれます。

 山種美術館では、琳派400年を記念して、琳派と琳派に関連連した展覧会を2015年10月25日まで開催しています。

日 時 2015年10月25日(日)
休館日 月曜日(但し、9/21、10/12は開館、9/24、10/13は休館) 
 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 
会 場 山種美術館(渋谷区広尾3~12~36 )
アクセス JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分/
バス:渋谷駅東口ターミナルより日赤医療センター前行都バスに乗車、「東4丁目」下車徒歩2分
入館料 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。 
※障がい者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
みどころ ①代表作や著名な作品をはじめとする優品を一堂に公開
②近代・現代の画家たちが琳派に学んだ軌跡を紹介
③会場内が秋まっ盛り
近代以降の日本画家の作品も同時公開。竹内栖鳳や川合玉堂の描く秋、奥田元宋の大作《奥入瀬(秋)》など、様々なかたちで表現された日本の秋の情趣を紹介。
メッセージ 琳派400年記念祭にむけて
 琳派は日本が創造した、世界に誇る最上の美である。
 古代から、唐を始めとする先進の国々の文化を受け入れた我が国は、それを独自の王朝文化にまで昇華させた。
 その後、時代は移っても、美を求める人々の憧れと感性は、四季が織りなす美しい自然風土のなかでいっそう研ぎ澄まされていった。安土・桃山から江戸初期には、京や江戸を中心に、朝廷・公家や武家など社会の上層のみならず、町人層までが、暮らしのすべて、衣食住のあらゆる側面にわたって美を意識し、洗練を極めていった。
 琳派はこのような背景で生まれた。
 私たちは宗達が描き、光悦が筆を揮った時代、とりわけ、光悦が家康から鷹峰の土地を拝領した元和元年(一六一五年)を琳派誕生の起点とし、二〇一五年を琳派四〇〇年記念の祝祭の年としたい。
 琳派の瑞々しい美意識は、美術・工芸・建築・庭園から衣装・料理・菓子などの幅広い領域に深い影響を及ぼし、現代の様々なデザインにまでその精神と本質は脈々と受け継がれ、私たちはそれを今も享受している。
 東日本大震災後においても、私たちは、日々の生活の中に生きる喜びや楽しみ、そして夢を持ち続けたい。「復興日本」にも「美」は求められるべきである。
歴史と文化の豊かな蓄積を誇る我が国において、「美」は将来にわたる大きな価値であり、精神的な支柱である。世界に誇る美と美意識を、次の世代へつなぎ、未来に華を咲かせるために行動することは私たちの責務である。
 琳派400年記念祭に当たり、多くの人々を魅了し惹きつけてやまないこの琳派の美と美意識を、次代を拓く精神の礎(いしずえ)として再認識し、その精髄を21世紀の世界の人々に伝えていくことを私たちは願っている。
 そのために、内外の多くの人々?個人・団体・企業・自治体、そして国が、この記念祭の意義を理解し、賛同し、多彩な記念の取組みを力強く展開されんことを期待する。


呼びかけ人
河野元昭、コシノジュンコ、高階秀爾、辻惟雄、芳賀徹
チラシ コチラ
問合せ TEL 03-5777-8600 (ハローダイヤル)











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