「舞妓さん」「空を見上げて」

   
左から、サザエさん通りの絵、 館入口、売店お土産

 

 『サザエさん』の漫画作家として知られる長谷川町子と姉の毬子が、名前やジャンルにこだわらず好みで集めた美術品を、広く社会に還元するために開館したといわれる長谷川町子美術館。 2016年2月14日までの期間は、収蔵コレクション「舞妓さん」展に加え、「空を見上げて」と題し、空にちなんだ長谷川町子の原画が展示されています。
 
  その初日の2015年12月5日、東急田園都市線桜新町駅からサザエさん通りにはあちこちにサザエさんの絵が飾られ、歩いているだけで楽しくなります。 7分後に到着したレンガの建物の壁には、サザエさん一家がお出迎え。観覧者には年配の女性が多く、親子連れの姿も見られました。

 同館に展示されているものは『サザエさん』を始めとする長谷川町子の漫画作品の原画など。 「美術館の入門の場として大人から子供まで楽しめる美術館であって欲しい」という長谷川姉妹の願いの下に運営されているのだそうです。
 年に数回開催される収蔵コレクション展はテーマに沿った作品が展示されます。 今回の展示作品は、2000年前後に描かれたものを中心に、新年に相応しい艶やかな「舞妓さんの絵画」です。

 「町子コーナー」には自由に閲覧できるように漫画作品の単行本が置いてありました。 『サザエさん』のアニメも放送されていて、小さな子連れでも落ち着いて美術鑑賞が出来そうです。
 面白かったのは思ったよりもずっと広い間取りの『サザエさん』家の模型でした。

 また、印象的だったのが「原画の切り貼り」。 説明書きによると、単行本にする時は雑誌掲載の時とタテヨコの比率が変わるため、それに合わせるために行なったとのこと。 印刷で不自然な線が出ないようにと、綺麗な仕上がりになっており、丁寧で細かい作業だったことが伺えます。 申年の年賀状の原画も展示されていました。

 売店では、サザエさんの缶に入ったドロップの他、サザエさんの人形焼や絵葉書や風呂敷など、気軽に購入できるものがたくさんありました。 売店専用の入り口もありますので、売店利用だけなら入場料はいりません。 もっとも、せっかくここまで来たのでしたら、入場料を払って展示品を見ていくのがお勧めですが。

 この冬、アットホームな長谷川町子美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。

●●関連サイト

■会期=~2016年2月14日(日)まで

■休館日=月曜日(但し祝日の場合、翌火曜日)

■開館時間=10時~17時30分(入館締切17時)

■会 場=長谷川町子美術館(駐車場はありません)

■入館料、アクセス、その他問合せ=長谷川町子美術館TEL03・3701・8766









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