がんと向き合って。
鳥越流!スーパーポジティブに生きる」


 
1940年福岡県出身。「サンデー毎日」編集長後、テレビ朝日「ザ・スクープキャスターを務めるなど多くのテレビ・ラジオ番組に出演。2005年に直腸がんを患いその後肝臓、肺、前立腺がんも手術。現在も現役で活躍中。
 65歳の時に初めて大腸がんが見つかり最後の手術を無事にすませてから6年が経過した。いわゆる“5年生存率”をクリアした、テレビ朝日系元キャスターなどでお馴染みの鳥越俊太郎氏の講演会が都内で過日開催された。講演のテーマは「がんと向き合って。鳥越流!スーパーポジティブに生きる」。

 ここで同氏は、スーパーポジティブに考える3つの生き方を披露した。
 ポジティブに考える鳥越流の生き方。それは、
①「努力しない」こと。日本の家庭や学校では、とかく「努力しなさい」と言う。日本人の美徳として、古くから「努力しないのは悪いこと」「努力するのがいいこと」という考えがあるが、氏は学生の頃から「努力」という言葉が嫌いで、正に「努力しないで」生きてきたのだという。ただ、幼い頃から本だけはたくさん読んだのだそうだ。つまり、好きなことを集中してしっかりやることが大切であって、嫌いなことを嫌々ダラダラ努力することには意味がないということだ。
②「いい加減に生きる」ということ。現在では、「いい加減」は「ちゃらんぽらん」や「無責任」といった悪いイメージの言葉だが、お風呂の「いい湯加減」のように、良くも悪くもなく「ちょうどいい」「適度な」といった意味でもある。つまり、あまり無理せず、「ちょうどいい加減」に生きるのが良いのだという。
③「なんとかなるだろう」と考えること。何事も思い詰めず、常に楽天的、前向きに考える。辛いことや失敗やミスも、それはほんの一時だけのことで「なんとかなる」とやり過ごせばいい。

 このような3つのスーパーポジティブな生き方が、氏の仕事の成功やがんの克服につながり、外見のみならず内面の若々しさをも保てている秘訣のようだ。

 実際この3月で76歳という同氏の、黒いスーツに赤いシャツを振る舞いはダンディで若々しい。大病を患ったせいなのか、健康にはかなり気を配っており、毎日タニタの体重計で体重はもちろん、体脂肪などを測って健康管理しているという。その機能のなかに、「体内年齢」というものもあり、48歳なのだといい、若いのは外見だけでなく、実際に身体の中身も若かったと嬉しそうに語った。

 編集長やキャスターとして、常にメディアの最前線で活躍してきた鳥越氏が、果たして実際にこのような3つの生き方をしてきたのかは定かではないが、「がん宣告」さえも前向きに考え、切り抜けた鳥越氏だからこそ言える、いささか頑張りすぎる日本人への、鳥越流のスーパーポジティブエールなのだといえるだろう。
 









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