「白寿会

 
広間での集合写真。健康麻雀大会にて。 
 
健康麻雀、輪投げ、囲碁、俳句・川柳、ゴルフ、旅行、カラオケ…

 
 踊る白寿会小林美代会長
 「昨日まで別荘にいたの。 片道2時間半、自分で車を運転してね」と話すのは小林美代さん、御年88歳。 背筋が伸び、化粧に指先の赤いマニキュアがよく似合う。 都内でもその活動の盛んさで注目を浴びるシニアクラブ「白寿会」の会長を務めている。

 「白寿会」は一昨年45周年を数えた。 会員は世田谷区を拠点に181名。 世田谷区内にとどまらず、東京都外から参加している人もいる。 活動内容は、健康麻雀、輪投げ、囲碁、俳句、川柳、旅行にカラオケ、グラウンドゴルフ…。 それぞれ頻度は様々だが、砧にある総合体育館や北沢タウンホールなどの大会場も使った大会まで開催している。
 この日開催されていたのはその中の健康麻雀。
 活動中の室内に入ると圧巻、30名を超える参加者が所狭しと卓を囲みつつ、和やかに談笑しながら頭を悩ませ指先を動かし、時に歓声をあげていた。 麻雀は実は頭の体操になる。 漫画家の蛭子能収さんが「麻雀をやめたことも一因で、軽度の認知症傾向があらわれてきた」というエピソードがあるほどだ。
  「ルール用紙を用意しているから、初めてでもできるわよ」との言葉通り、ルール用紙片手に取り組む参加者の姿もみえた。 多岐にわたる活動の中でもこの健康麻雀が一番参加者が多く、シニアクラブの活動を取り上げる広報誌の東京都版に表紙を飾ったほど。
 大会では上位10名までに加え、15位、20位と5つとびに賞品も用意されるそうだ。

 この10月に今年も世田谷区の高齢者クラブと生涯大学、シルバー人材センターの合同で開催される 「いきいきせたがや文化祭」 の準備をしているところにも伺った。
 「これはカラオケの様子。 これは麻雀大会の日。」 並べられたたくさんの写真を見せられて驚いた。 どの活動にも男性の方の参加が多いのだ。 写真では男女半々くらい。 サンタクロースの帽子をめしていたり、カラオケ大会用に少しドレスアップしていたりと、楽しみながら積極的に参加している様子。
 定年を迎えた男性がこうしたサロン活動、地域活動を始め続けることの難しさが囁かれる中、同会への参加者が多いのは活動が充実していることに加え、「居心地良い場所」 ということもあるようだ。
 カラオケやダンスなどの演芸部門、作品展示などもあり、皆楽しみにしているという。










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