開館30周年を記念
「コレクションの5つの物語」展
アンリ・ルソー《フリュマンス・ビュッシュの肖像》
1893年頃 油彩、カンヴァス92.0 x 73.0cm
ルイ・ヴィヴアン《凱旋門》
1935年油彩、カンヴァス51.0 x 66.1cm
挿話「暮らしの姿」
ここでは挿話として、写真家・桑原甲子雄が撮影した世田谷ボロ市の光景をご紹介します。桑原は東京の上野に生まれ、戦前、仕事の傍らアマチュア写真家として雑誌に投稿をしていました。桑原がスナップショットで捉えたのは、街に行き交う人の姿や、その暮らしぶりでした。世田谷ボロ市を訪れた桑原は、古物を介して賑わう人々のぬくもりもフィルムに定着させたようです。
桑原甲子雄〈電蓄〉〈世田谷ボロ市〉より
1936年ゼラチン・シルバー・プリント30.2×45.5cm
1986年3月30日、都立砧公園の一角の現在 地に開館し今年30周年を迎えた「世田谷美術館」が、開館30周年を記念し、「フランスの素朴派を起点として、時代やジャンルを超えて作品を組み合わせ、美術と生活をめぐる5つの物語に見立てた内容」のコレクション展を開きます。
開催期間は11月19日~
2017年
1月29日まで。
「世田谷美術館」は建築家・内井昭蔵デザインの、木と大理石とコンクリートを組み合わせた装飾性豊かな優雅なもので、そのコンセプトは「生活空間としての美術館」。
開館記念展「芸術と素朴」以降、同時代の最先端の美術や古代の発掘品など幅広いテーマのもとに、素朴派、現代美術、世田谷ゆかりの作家の3つを柱に収集、所蔵作品は現在1万6千点を数えるほどに。
「開館30周年記念 コレクションの5つの物語」展は、5つの物語を中心に全8パート。「私をめぐる物語」「道の文化と出会う物語」「美術と文化で物語る」「大きな物語の中の私」「日常から始まる物語」の5つの物語に加え「プロローグ」「挿話・暮らしの姿」「エピローグ」の全8パートで構成されています。
その第1話
画家になりたいという思いは誰も一度は抱くかもしれません。そして、そのための勉強をすることが容易ではなかったとしても、画家になりたいうという気持ちをなくす必要もないのです。
現在ではフランス素朴派を代表するアンリ・ルソー。しかし、ルソーの絵の価値争認める人は、その晩年まで現われませんでした。数少ない理解者の一人の美術評論家のヴィルヘルム・ウーデが、ルソーのほか、いずれも独学の画家だったアンドレ・ボーシャン、カミーユ・ボンボワ、ルイ・ヴィヴアン、セラフィーヌ・ルイの才能を見出して展覧会で紹介すると、多くの人々が彼らの作品に魅かれていきました。
自分が描きたいものを自分の思いのままに描く、という私だけの物語が、地域や時代を超えた人々の心をとらえることになったのです。
(広報)資料)
会 期
2016年
11月19日
(土)
~
2017年
1月29日
(日)
毎週月曜日及び年末年始
(12/29~1/3)
※ただし1月9日
(月・祝)
は開館、1月10日
(火)
は休館。
開館時間
10時~18時
(入館は17時30分まで)
会 場
世田谷美術館
(世田谷区砧公園1-2)
アクセス
小田急「成城学園前」駅渋谷駅行バス「砧町」下車徒歩10分
(約5分毎)
/小田急「千歳船橋」駅田園調布駅行バス「美術館入口」下車徒歩5分
(1時間 2~3本
)
観覧料
▼一般1000円
(800円)
、大高生800円
(600円)、
65才以上800円
(600円)、
小中生500円
(300円)
▼( )は20名以上団体料金
(※一般障害者の方500円、大高中小障害者無料、その介助者の方は1名無料)
▼リピーター割引
問合せ
展覧会案内〔TEL:03-
5777-8600
〕
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