染織とは糸を自然の草木から染めて織る創作芸術。
本展では初期作品から最新作まで60年におよぶ創作の歩みを一堂に展示し、染織で独自の境地を開いた同氏の作品を辿ります。
草木からの自然染料で染められた糸によって織り上げられた作品は、多くの人を魅了し、国際的にも高く評価されています。
「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人聞にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、2014(平成26)年に第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞し、2015(平成27)年には文化勲章を受章しました。
このたびの展覧会では、代表作を中心に、初期の作品から最新作までを一堂に展示することで、60年におよぶ創作の歩みを紹介するとともに、志村ふくみの魅力とその芸術の核心に迫ります。
京都国立近代美術館(2016年2月2日~3月21日)、沖縄県立博物館・美術館(2016年4月12日~5月29日)に続く巡回展の最終会場となる本展は、東京において、志村ふくみの作品が初めて本格的に紹介される機会となります。世田谷美術館では、更なる新作2点も発表されるほか、特別展示としてゲーテやシュタイナーの色彩論につながるコーナーを設けます。 (広報資料) |
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