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「ぜんぶ1986年」世田谷美術館の開館とともに
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世田谷美術館が開館した1986年作品を同館所蔵品の中から集めた展覧会が4月9日まで開かれている。
1986年6月、赤瀬川原平と藤森照信らは、街中の看板、建物、張り紙、などに注目しユーモラスな視点で写真に収め撮影者のコメント付の作品を生みだししている。 人目が届かないような路上の一角など、気付かない見逃してしまいそうなものを探し当て、コメント1つ1つにもユーモアがある。
写真家の高梨豊氏と平嶋彰彦氏は東京の何気ない生活風景をスナップ写真として収めていった。 撮影者それぞれ個性というものがあり同じテーマでも印象が変わってくる。
高梨氏の写真は何気ない日常の、何気ない街の一角のとある一瞬ものだ。平嶋氏の写真は哀愁の漂う部分を残し街の中でも下町というような部分を切り取ろうとしている。
1986年という年は内なるものを表現したいのか、風景画などはほとんどなく抽象的な作品、個性というものが前面に出ている作品が多い。 芸術はいつの時代も変わらないがその年々の特性があり、作品を通して、何んらかの流れの大きな波の中にいるように感じさせてくれる。
■開催期間 2017年4月9日まで
■会場 世田谷美術館2階展示室
■休館 毎月曜(休日の場合は開館し、翌平日休館)、新年1月3日まで
■開館時間 10時~18時(入館17時30分まで)
■問い合わせ=世田谷美術館 TEL.03・3415・6011(代表)
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