現在、空前の猫ブームと言われていますが、200年も前の江戸時代から猫ブームは存在していました。江戸の町では、愛猫家の絵師・国芳が人気を博し、多様な猫の姿が浮世絵に描かれ、江戸の庶民に広く親しまれてきました。
また近代では、竹久夢二、藤田嗣治、水野年方、海外ではビアズリーなどが自らの作品に好んで猫を描きました。
本展は、浮世絵蒐集家・中右瑛氏が長年にわたり蒐集した浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、暮らしの中に描かれた猫や、猫を愛した芸術家たちの作品約100点(展示替えを含む)を紹介するものです。
【見どころ】
猫を愛した芸術家たち
猫を愛し、好んで描いた歌川国芳、竹久夢二、藤田嗣治、そして現代の作家たちまで。
江戸と明治の猫がいる暮らし
幕末から明治にかけて人々の暮らしを描いた作品の中の猫の愛らしい姿(人々に寄りそう、明治維新や文明開化も他人事として佇む猫たち)。
歌舞伎の化け猫とパロディ、猫あそび
歌舞伎の名場面に登場する化け猫、擬人化した猫のパロディや猫を遊んだ作品など、いろいろな場面で登場する猫の姿。
当館所蔵の、猫をモチーフにした小説やエッセイ、芸術に関する本を展示しています。各ゾーンにちらばっていた猫本を一か所に集めました。
特別展の開催期間中、1階ライブラリーショップ&カフェ日比谷では、特別展公式書籍や関連商品の販売があります。
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