「文学に描かれた渋谷の風景ー明治から大正までー
   
▲与謝野晶子が移り住んだ千駄ヶ谷地の明治末期時の写真              ▲企画展「文学に描かれた渋谷の風景ー明治から大正までー」

 渋谷には国木田独歩を始めとして、与謝野鉄幹・晶子、田山花袋、北原白秋、島木赤彦など多くの文学者が居住していました。

 本展示では、国木田独歩『武蔵野』初版本など、渋谷を描いた明治・大正期の文学作品の一部を、同時代の写真とともに紹介。今の渋谷を発展を予感させる原風景がそこにありました。

 与謝野晶子(1878~1942)が与謝野鉄幹(1873~1935)を追って大阪から上京、「みだれ髪」を発表し世間の注目を集めた明治末期、移り住んだ千駄ヶ谷の居住地の風景、ここで上梓した詩集「夢の華」も展示。
 なじみの深い小学校唱歌「春の小川」は高野辰之の作詞。長野県生まれの高野辰之は明治35年上京、渋谷「河骨川」(今の小田急線沿い)散策時、現在の代々木八幡駅新宿寄りあたりで歌詞【春の小川は、さらさら行くよ。岸のすみれや、れんげの花に、すがたやさしく、色うつくしく、咲いているねと、ささやきながら。】を作成。
 他数々、地下2階には渋谷にゆかりのある作家30名ほどの文学者年表も。

 渋谷区は昭和7年、大東京市が15区制を35区制に改めて生まれたときに、渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町が一緒になって誕生。地下鉄銀座線、井の頭線、東横線開通などで都心と郊外を結ぶ渋谷ターミナルと、東横百貨店オープンなどが、郊外居住者対象の生活用品を主とした商店街のイメージ形成に大きな影響を与えた。
 博物館2階では「変わりゆく渋谷」とのタイトルで学校法人呉学園・日本写真芸術専門学校と共同企画。今回は、渋谷駅の再開発工事で日々変わっている渋谷駅周辺を、同校若者たちが写真で表現。壁には【渋谷ジャンジャン、パンタロン、ミニスカート、アンアン、ノンノン、ぴあ、ポパイ、ミニからロングスカートへ、およげタイ焼き、カラオケブーム、タンクトップ、お笑い番組、雅子様、冬ソナブーム、エアロビクス、ボディコン、ロックンロール、ルーズソックス、コギャル、エコロジー、プリクラ、厚底靴、…】などのワードが並ぶ。次回は11月ころの予定。
 
会 期 2019年10月14日(月・祝)
 休館日 毎週月曜日(祝日の場合は直後の平日)
開館時間 11時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
会 場 白根記念渋谷区郷土博物館・文学館(渋谷区東 4-9-1)
アクセス 渋谷駅、都営バス(学03 日赤医療センター行き、54番のりば) 「国学院大学前」下車徒歩2分 ほか
料 金

一般:100円、小中学生:50円  団体(10人以上):一般80円、小中学生40円
  (注)60歳以上の人、障害のある人と付き添いの人は無料

問合せ 〔TEL:03-3486-2791〕白根記念渋谷区郷土博物館・文学館

















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