「暮らし×デザインの交流拠点」生活工房(世田谷区)では、8ミリフィルムなどの記録と記憶で昭和の世田谷を描き直す展覧会『世田谷クロニクル』を、3月14日から4月5日まで生活工房ギャラリー(三軒茶屋)で開催します。
「展覧会『世田谷クロニクル』は、昭和の世田谷を映した84巻の8ミリフィルム(記録)と12人のフィルム提供者の語り(記憶)を手がかりに、令和という時代を歩みはじめた私たちの“現在地”を照らし出す試みです。
映像史上はじめてひろく普及した動画メディア・8ミリフィルムには、昭和の暮らしが記されています。市井の人々による貴重な生活記録である一方、その多くが劣化・散逸の危機にあります。アーカイブプロジェクト「穴アーカイブ」は、こうしたフィルムの収集・公開・保存・活用を進めてきました。
本展では、これまでにデジタル化した約15時間分の全映像を上映。また、フィルム提供者12人のオーラル・ヒストリー(口述の生活史)を、提供された無音の映像にのせてご紹介します。さらに、来場者からも映像にまつわるエピソードを募るコーナーを常設・展示し、一人ひとりの記録と記憶から昭和を辿り直します。
現在から過去を経由して、ふたたび現在に還ってくる。すると、見慣れたいつもの場所がどこか違って見えてくる。そんな“もうひとつの現在”を、世田谷の8ミリフィルムに探してみませんか。」
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