NHKで放映中の連続テレビ小説「エール」の主役のモデルは、世田谷区代田で約60年暮らし、生涯を終えた作曲家「古関裕而(ゆうじ)」さん。戦後のNHKのスポ-ツ実況放送の前必ず流されるテ-マ曲「スポーツショー行進曲」、昭和39年当時の日本人の胸をうった東京オリンピック開会式選手入場時の「オリンピック行進曲」、その他多くの大ヒット曲を生み出したその作曲者である。
1930年(昭和5年)、出身地の福島県福島市で結婚後作曲家を目指し上京、本格的にプロの作曲家としてスタート。その翌年、現在の世田谷区代田に転居し、亡くなるまでの約60年、この地で作曲活動を続けた。その建物は現存している。
当時は駅前のたばこ屋(現存していない)でお気に入りのたばこを買い、和菓子屋へ寄るのがお決まりで、家の近くの代田八幡宮(写真右)へお参りに行くこともあったといわれる。オリンピック行進曲の勇壮なリズムはこの地を歩みながら生み出されたのであろうか。
生まれ故郷の福島市には「古関裕而記念館」(福島市⼊江町1-1)がある。
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