「小田急線には馴染みがあり私ほど続けて利用している者はいないのでは」
多忙な中、都内まで通勤に利用していた車窓からみる風景にやすらぎを感じていたという宮永岳彦の作品展。油彩画、水墨画、ポスター、そして、スナップ写真のような挿絵。住居兼アトリエのあった秦野近郊や身近な場所が風景画の題材として取り上げられていた。
下北沢駅コンコースにある陶板レリーフ(写真上)は、2019年小田急線複々線の完成を記念して作られた。そのポスター原画が開催中の「宮永岳彦と旅に出る」展の、ガラスケースの中に収められ公開されている。ポスターは8種類で、陶板レリーフでは小田急グループの経営理念「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」を表現している。
展覧会では他に、茅ケ崎風景(油彩1957年)、箱根山大観山(油彩1958年)、水墨画ー家の光、昭和42年~43年地方新聞に連載された松本清張小説の原画挿画17点などがある。
|