田村智久氏は2001年に若年性パーキンソン病を患い、商業カメラマンとしての活動を断念しましたが、2009年に治療の一環として再びカメラを手に取り、居住地である府中の風景を撮影し始めます。

当館では、園内で咲く梅や紫陽花の時期に合わせて「梅まつり」「あじさいまつり」を開催しています。それに加え、園内には四季折々で様々な花が咲き、来館者を楽しませています。
そうした四季によって異なる姿に田村智久氏は心をつかまれ、園内で咲き誇る花を熱心に撮影しました。雪の降るなかでも、太陽が照りつけるなかでも当館に通い続けます。
2018年に当館での写真展「花の森八景−萌えさかる花たちを謳う」を開催。2022年に同写真展をミッテン府中で再開催します。
しかし、その写真展中に帰らぬ人となりました。 |
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本企画展では田村智久氏が遺した作品をその活動を支え続けた人たちと協力して展示します。
一人の写真家を魅了し続けた当館園内の生命にあふれる園内の花や木々。
郷土の森博物館の美しい姿を心ゆくまでご鑑賞ください。
【写真:作品名】 上左:「Phoenix」〜ヒガンバナ〜、 上右:「秦・未来へ」〜睡蓮〜、 下右:「新緑の息吹」〜旧府中町役場〜、 下左:「梅雨明け」〜ハケ上の農家(旧河内住宅)〜 |