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一家庭平均30万円の不用品
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一家庭平均30万円の不用品
秋は「フリーマーケット(略してフリマ)のベストシーズン。
フリマ」のはじまりは、アメリカで教会の布教活動としてのバザー。これが一般化
し個人のガレージセールなどに広まっていった。日本では1989年、代々木公園で
行われたのが最初。当初は、不用品の再活用が主目的だった。ところが、回を重ね、
全国的になるにつれて、その手軽さ、楽しさ、実用性によって、人気を呼ぶようにな
り、今や市民権を得て定着してきた。
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「今、不用品の再活用は地城の交流活動です」
「こんな不用品が売れるとは!」「お店ごっこが楽しい」「売上金も予想以上!」など
フリマに参加した快感は、参加者だけが知りえるもの。そんな昧わいを下支えしている
のが、今、各家庭が抱えている平均30万円の“パブル時代の産物”の不用品群。
そこで、晋通のひとが各地で開催されるフリマヘ参加するにはどうすれぱよいか。その
コツというものを「リサイクル市民運動の会」で聞いてみた。
家の中に不用品箱を用意
フリマ参加者はほとんどの人が、家の中に捨てるには捨てられない不用品がたまって
いてるという。フリマ参加をめざすならまず、家庭円に不用品ボックスを用意し、家族
の誰もが不用になった物を入れ、いっぱいになったら参加するようにすると合理的。
家庭での不用品探しのポイントは「入り口から出口へ」。
家の回り、玄関、応接間、リビング、寝室などと家に入る順番にステップを決めて点検
するやり方がベター。手当たりしだいに始めると引っ越しの準備のようになってしまい
うまくない。
不用品がそろったらフリマ団体に問合せ申し込む。参加者は家族や仲間で参加する人が
圧倒的。出店準備の中でいちぱん楽しい作業が値付け。人間には欲があるからどうして
も迷いがでてしまう。素人の値付けのポィントは「買うならいくらで買うか」だ。これ
で“即成”商品の出来上がり。翌日の天気予報も確認したら、当日の開催風景を想像す
る。敷物を敷き、商品を並べる、節り付けをする、売れるようなメッセージを書く。客
が商品を選ぶ。袋に入れて渡す、売り上げをウエストポーチにしまう、おつりを出す。
領収書も念のため用意する。売れない商品はプライスカードの値を変更する、昼食をと
る、コーヒーブレイクの用意もする・・・・・・。
一般に午前中のお客はフリーマーケット通が多く、値切り方も上手。午後になると値下
げは当たり前。心得ておきたいのは、午前中は定価販売で午後は値下げ販売がフリマだ
ということ、また、お客は安いから買うのではなく、自分にとって必要かどうかをチェ
ックして買うかどうか決めているのだ、ということ。フリマの朝は早く、開催団体が10
時開始としていたなら8時半過ぎには、にぎわっていることが多い。慣れているお客の
出足が早いからだ。ディスプレイしようとしているのに、箱を開けるそぱから、お客の
手が次々と商品に伸び「これ頂戴!」「これとこれで5百円にしてくれない?」「そっ
ちの開いていない箱には何が入っているの?」「その靴も売り物?」・・・、という感
じだ。
セールを自分たちの手で開催するのも楽しいもの。あなたも参加してみては如何か。
(山の手ライフ11月5日号 より)
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