女王・三田尻女を撃破 (主催者、平成14年3月27日サンケイ新聞)

 やったぞ成徳学園、悲願の初優勝だ!。
 「第三十三回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会」は26日、東京・国立代々木競技場第一体育館で男女の決勝が行われた。

 都代表の女子・成徳学園は、昨年優勝の三田尻女(山ロ)と対戦。全日本候補の成徳学園・大山加、三田尻女・栗原、両エースの壮絶な打ち合いとなったが、選手層の厚さを見せつけセットカウント3− 1で撃破、八度目の出場で初の栄冠に輝いた。

 初優勝の瞬間を見届けようと集まった成徳学園の大応援団は八百人を超えた。
 チアリーダーの小出美輝絵さん(17)は必勝祈願の “バボちゃんお守り” を胸にかけ、「精いっぱい応援して選手にカを与えたい」 と必死にポンポンを振る。

 第1セット序盤、相手エース栗原が後衛にいる間に大山加がスパイクを決めて点差を広げると、荒木も負けじと運続プロックで相手攻撃を防ぎ、完全に波に乗る。中盤、大山加が栗原との打ち合いを制すると、相手のサーブレシーブが乱れたところにつけ込んで、一気にセットを奪った。

 第2セットも大山加のスパイク、荒木のブロックでぺースをつかむかに見えたが、サーブ、レシーブミスが出た。逆に相手エース栗原がバックアタックを連発、リードを許す。それでも、栗原のバックアタックを国分がプロックし、17−18と追い上げると、流れが戻った。大山加が6連続ポイント。逆転で奪って、王手をかけた。

 第3セットを落として迎えた第4セット、リードするものの2点差から抜け出せないまま終盤に突入。
 ここでエースの陰に隠れていた大山未が “勝利の女神” を呼ぴ込んだ。「初優勝のプレッシャーがかかるところで楽になった」と小川監督が振り返ったように強烈なジャンプサーブでサービスエースを立て続けに奪い、マッチポイント。
 
 「あと1点、あと1点」。優勝を待ちきれないスタンドの歓声は早くも最高潮に。最後は栗原のスパイクを拾って、大山加が決め、ゲームセット。ベンチからは控え選手が飛ぴ出し、抱き合って喜ぴを爆発させた。


 喜びのメンバー

小川良樹・成徳学園監督「落ち着いてとてむ楽しくバレーができていた。準々決勝で接戦をものにしたのが大きな財産になった」


国分はる美選手「みんな頑張ってきたことが出し切れてうれしい」
久木田明嘉子選手「外からコートの中にいる選手に声をかけたら、うなずいてくれた。一緒になってバレーができてよかった」
荒木絵里香選手「今までで一番楽しかった」
大山加奈主将「まだ実感がない。全員で一つになって成徳らしいバレーができた」
大山未希選手「すごくうれしい。1セット取られても自分たちを信じていたので、負ける気はしなかった」
細川麻美選手「レシーブもみんなでつないで、最後まであきらめなかった」
大福倫子選手「今までやってきたことが出し切れてよかった」
磯貝綾乃選手「日本一が信じられない。厳しい練習をしてきたおかげです」
相川由圭選手「すごくうれしい」
神美郷選手「本当に勝ててうれしい」
高城奈緒美選手「コートの外から声をかけて、中の選手が頑張ってくれたことがうれしかった」
坂本麻衣子選手「全員バレーが実現できて、うれしかった」

主催=日本バレーボール協会、全国高校体育連盟、産経新聞、
     サンケイスポーツ、フジテレビ、FNS28社
後援=文部科学省、文化放送、ニッポン放送

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