
「1m四方しかない布を何とか工夫して2mにする。生地のない時代に女性の夢と知恵が生んだ実用的な手芸がパッチワークなんです」
狛江駅前のカルチャースクール「らいふ遊」でパッチワークを指導する佐合井愛子先生は、お嬢さんの結婚祝いに“思い出キルト”のベットカバーを贈りました。
「娘が小学校五年生の時にパッチワークを始めました。アメリカの女性の手記を読み、今から始めれば間に合うと思って、子供のワンピースやブラウスの生地をとっておいて、それを使ってベットカバーを作ったんです」
パッチワークは小布をはぎあわせて一枚の表布を作り、ネル、またはワタ芯を重ね裏地を置き、三枚を合わせて一針一針縫っていきます。芯に馴染みやすい木綿で作るのが基本ですが、最近はチリメンや絹を使うアレンジもあります。
教室ではコースターやニードルケース、バックなど一日で完成する小物からスタートするので、「パッチワークは大変なのでは?」と思っている人も気軽に始められます。そして上手になったら製図を起こす所までマスターできる、初心者にも経験者にも嬉しい教室です。
「授業で習ったパッチワークを家でも作っていたら先生がせっかくだからベットカバーにしたらと、布を選んでくれたんですよ」
と、大作を広げる生徒さんの作品を見ながら、
「私も早くそんなに上手になりたいです」
と触発される生徒さんも。
布が好き、針を持つのが好き、カントリーが好き、作品を作れるのが嬉しい、お友達のプレゼントに、始めるきっかけは色々でも、それが全て一つの作品に仕上がります。そう、パッチワークのように。
「教材をこちらで用意いたしますが、本当は皆さんの思い出キルトができるといいですね」
幼児教育が専門だった佐合井先生の指導は、優しくてとても丁寧です。
「パッチワーク教室」
■日時=第二・四火曜日/第1・3木曜日
午後1時〜3時30分
■月謝=3500円 入会金=3000円。
■お問い合わせ・お申し込み
「らいふ遊 狛江カルチャー TEL.03・5497・5139